少しの..差。(tkxin・ytxym)

＝男の子・２２＝ ページ22

「＿＿奇跡って、、
　大袈裟な事言うな、慧は。」


俺の腕の中で、グーにした手を

ぴこぴこ。振りながら、ぷんぷん。

「大げさじゃないのっ。
　ほんとに、そーだもんっ。もぉっ。」


「まぁ、そんなぷんすこすんなって。
　あ〜・・何ちゅーか、んなのさ〜」


「なぁに。」


「ま〜、また猫のゆうやが庭に遊びに来て
　飼い猫してさ。んっで、人間の雄也の俺が
　慧に会いにくれば、いーべ。な？」


「...慧に、あぃに？」


「おー。そ〜。」


「お兄ちゃんトコじゃなくって、んっと。。
　慧のトコ..来てくれるの？」


「ああ、そうだな。」



「＿＿＿＿＿。。」


俯き、無言になった慧の顔を

ひょいっと覗き込む。

「どーした、慧？」




「ん〜〜〜・・・。。」


頬を真っ赤っかにし、

うるうる潤んだ瞳で、俺を見る。


「ん〜..もぅー。雄也さんってば、
　雄也さんってばぁぁ。。」


「なんだよ。」


「もぉ〜どうして、そぅなのぉー。
　きゅんきゅんー。」


「なに？？キュンキュン？？」


「ん〜〜。。もぉ、雄也さんってば
　びーえるの実写版みたぃぃ。」


「実写って、何じゃそりゃ。」


「雄也さんの属性は
　やんきぃやさしー系だよぉー。」


「違うべ、ヤンキーじゃねぇっつのっ。
　つか、属性って何じゃワレ。」


「もぉ〜〜、しんぞーがいたぃー。
　くるしぃよぉー。きゅんきゅん。
　もぉ〜〜、ずぎー。」


「ずぎって何だよ、お前は。」


「もぉ〜お前っていぅー。
　ぐぃぐぃ。ごーぃんも、すてきぃー。
　好きの気持ちがあふれちゃぅぅ。」


「溢れさせんな、小６めっ。
　何が、グイグイ強引だっつーんだ。」


「はぅぅー。。
　ざぶざぶ、あふれるぅ〜〜。
　もぉ〜〜♡」


「モーモーうるせぇそっ。牛め。」


「もーもーじゃなぃもんっ。もぉ〜だって、
　だって、会いに来てくれるんでしょ。
　それって、脈ありでしょぉ〜。」


「違うべ。脈無ぇべっ。
　会いに来るだけだろ。友達。
　友達でいーだろ。」


「だめぇ。やだぁぁ。
　慧は、雄也さんの恋人になるぅー。」


「なれねぇっつってんべっ。」


「やだ、やだ、やだぁ。」


「うっせーな、駄々こねんな。小６めっ。」


「ちがうもん、なるもんっ。
　慧、もーすぐ“ちゅーいち”だもんっ。」


「中一でも駄目だろ。
　１３と１８も駄目だろ。」


「もぅぅぅ〜〜。たった５歳だのにぃー。
　少しの差だのにぃぃ。きぃー。」

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