少しの..差。(tkxin・ytxym)

＝男の子・１９＝ ページ19

「悪かった＿＿慧。」


腕の中の慧は、俺の腕をきゅ。っと掴み

潤んだ涙目で見つめる。

「ごめんな、慧。」


サクランボの唇が、もじょもじょ。動く

「..なんで？＿＿どぅして
　雄也さんが..あやまるの？」


「いや＿＿だってよ・・
　俺が居たにも関わらず..慧に怖ぇ思い
　させてさ。」


「そんなこと＿＿」


「つか、、どーして庭に出たんだ？」


「ぁ。＿＿ん。んっと。あのね＿＿
　お台所にお水飲みにきたの。」


「ああ。」


「そ、そしたらね..お庭から
　ねこちゃんの鳴き声がしたの。
　た、たぶん。。だからね、なんだろうって
　思って＿＿そいで、そしたら・・」


「ああ、もういい。思い出さなくていい。
　と。。言っておきながら、何だが＿＿」


「なぁに。」


「アイツさ＿＿さっきの風呂場
　覗いてた・・ヤツか？」


「ん。そぅ。そぅだと思うの。
　おんなじ人。」


「そっか＿＿＿やっぱ、同じヤツか。
　そうなると・・あれだな。」


「なぁに。あれ？」


「ああ。
　なんつーか、下着ドロにしては
　この家に執着してる気が・・」


「しゅぅちゃく・・？」


「ああ。風呂場のあの時間から
　一体、何時間経ってんだよ。
　この家狙ってるって＿＿＿
　なぁ、慧。」


「なぁに。」



慧のうるうるな目を見ながら考え・・

「あ〜・・でもな。見せんの＿＿
　よくねぇか。やっぱ。」


「んー..なぁに、みせる？」


「いや、、さっきのヤツ写真撮ったんだ。
　顔写真さ。もし逆恨みしてきたら
　それ見せてやろうと思ってさ。
　でも、やだろ。見なくていい。」


「ん〜ん。みる。みして、写真。」


「平気か？」


「ん。だぃじょぅぶ。
　だって、雄也さんいるもん。」


「そっか＿＿。じゃあ、え〜っと。」



抱き締めていた手を解き

携帯に手をやろうとすると、慧はぷんぷん。

「もぉ〜〜だめっ。雄也さんだめー。
　ぎゅー。しながら、して。
　ぎゅー。して、携帯いぢってっ。」


「おいおい。無茶ゆ〜なって。 ＿＿ったく。
　そんな事言う余裕、出てきてんじゃねぇか。」


「だめ。まだこわぃもんっ。
　血だらけの女の人とぞんびぃーより
　こわぃもんっ。」


「そりゃ〜どっちも怖ぇーべ。
　って。＿＿ほれ、コイツだ。」



慧は携帯画面を見つめ

驚いた表情で、短く「＿あ。」と言った。


「お？どーした、見た事あるヤツか？
　ここら辺、ウロウロしてたとか＿＿。」


「し、しって..る。」


「知ってるか＿＿＿。」

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