少しの..差。(tkxin・ytxym)

＝男の子・３＝ ページ3

「慧、もしかして＿＿
　の、もしかしてさ。告白するって
　気合十分な感じで帰ってたけど..
　まさかのまさか、慧の好きな人って
　僕の兄..雄也？」


「ん♡そぅだよぉ〜。
　雄也さんが涼ちゃんのおにぃちゃまだなんて
　もぉ〜、うんめぃ〜♡」


「お兄ちゃまって柄でもないケド..
　しかしー、あんなんの何がいいの？」


「もぅー。ひどぃーっ。
　慧のゆうやさんに
　あんなのって言わないで〜。」


「ふふふ。だってさ〜、慧のお兄さんと
　正反対じゃん。慧のお兄さんは
　爽やかメガネのインテリ系でしょ。
　雄也なんて、チャラヤンキーじゃん。」


「うっせーぞ、涼介っ。
　俺は、ちゃれーがヤンキーじゃねぇっ。」


「ヤンキーみたいなもんじゃんさー。
　しかしー・・」


「何だよ、涼介。」


「何とゆ〜か、慧のお兄さんもこんな真逆で
　よく友達してるよね、ふっしぎ〜。」


「うるせ〜な、涼介めっ。」


「ホントの事じゃんさ〜。ね、、＿＿と。
　そ〜だ、慧のお兄さん初めまして
　涼介です、兄がいつもお世話掛けます。」


「おい、涼介っ！」



裕翔は、ペコリとお辞儀した涼介を見ながら

楽し気にクスクス、爽やか〜に笑い

「面白いなぁ〜、涼介君って。
　こちらこそ雄也にはお世話になってます。
　ふふふ、しかしスゴイね。偶然にも
　こうやって２兄弟が揃うって！！
　世の中狭いなぁ〜、ホント。
　ね、慧。」


「ん、ほんとぅー。僕びっくしー♪
　あ〜、でもいいなぁ、涼ちゃんは。」


「ん？何がよ、慧。」


「だって〜、雄也さんがいつも
　おうち居るんでしょー。うらやましぃ〜。」


「羨ましくも何ともないって。
　何なら、のし付けてあげたいぐら＿＿」


「おい、ひでぇぞ涼介っ！ったく＿＿」


「ふふふ〜。あ、そ〜だ。」

いたずらっぽく笑っていた涼介が

何か閃いたように、一人頷き。。


「そ〜だ、そ〜しよう。」



独り言のあと、下ろしていたランドセルを

また背負ったかと思うと、スタスタと

裕翔の前に行き、微笑んだ。


口を開かなければ、天使のような笑顔で

ニッコリと微笑み、言った。


「あの〜、慧のお兄さん。」



「ん？何かな。」


「えっと、今日は慧んちにお泊りじゃなくて
　お兄さんが、僕の家来てくれませんか？」


「へ＿＿＿？？」


「交換するんです。」


「こ、、交換？！」


「はい。慧のお兄さんと
　僕の兄、雄也を＿＿＿＿＿。」


「え、、えっと＿＿。」


「ね、慧＿＿いいでしょ？」

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