甘々イチゴ【すとぷり短編集】

ばーか【ころん】 ページ3

〜Aside〜

こ｢そうそうこの間さぁ！｣

む…

こ｢それでジェルがさぁ…｣

むむむ

なんで私の彼氏はこんな鈍感なんですか！
気づけばか！

私の彼氏は配信者であり実況者である
ころんくんなんです。

そんなの分かってます。

リスナーさんがいることも。

でも！



やっぱり私と話す時間の方が
長くあって欲しい

今日も大学から帰ってきたら
配信していた

帰って来た時くらいおかえりって言って欲しい

なんで気づかないのよ！

ばーかばーか！ころんのばーか！

心の中でばかを連呼していると


｢じゃあね、ころおつ！｣


と配信の終わる声が聞こえた

きっともうすぐリビングにくる。

なんとなく顔を合わせるのが嫌で、
ソファーで寝たフリをする

ｶﾞﾁｬ

やばい…めっちゃ不自然な気がする…

こ｢A〜｣

寝たフリ！寝たフリ！

こ｢あれ…寝てる…？｣

声が近くで聞こえて、
思わず起き上がりそうになる。

こ｢寝てるんなら…編集してきちゃおうかな…｣

そう言って離れようとするころんの腕を
私は思わず掴んだ

こ｢お、起きてたの！？｣

｢……ｸﾞｽｯ｣

こ｢え、え、どしたの？泣いてる？｣

唐突に泣き出す私に困惑するころん

こ｢……どうしたの？｣

｢あ、あのね…？｣

こ｢うん｣

｢さ、寂しいの…！｣

こ｢え｣

泣き出したことによって感情の制御が
聞かなくなった私は思いを全部ぶちまけた

｢だって、ころん大学から帰ってきても
配信してるし、今だって寝てるからって
編集しに行こうとしたじゃん！！｣

こ｢そ、それは…｣

｢それは…なに？｣

こ｢…れ……し｣

｢ん？｣

こ｢照れ隠しだっての！
恥ずかしいから言わせんな！｣

｢え、照れ隠し…？｣

こ｢今こうやって話してるだけでも結構
ドキドキしてるんだからね…｣

｢…！｣

そうだったなんて知らなかった…

｢私の事嫌いなんだと思ってた…｣

思わず口から零れた言葉
君は聞き逃さなくて

静かに抱きしめた後こう言ったんだ

こ｢Aのことずっと大好きだから。
安心してね｣

｢ばーか。私も好き。｣

そう言って顔を見ると、真っ赤になっていた

｢もっと…イチャイチャするのは絶対ね？｣

こ｢わ、わかったよ。｣

それから君が前よりも甘くなったのは
言うまでもない。


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ころんくんの口調が難しいです…。

お礼はデートで【ジェル】→←風邪【ななもり】

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