第五章 1話 ページ19
もしも私とキヨさんが実況者とファンとしてじゃなく、出会っていたら…
まぁ実況者とファンじゃなかったらそもそもこんな事になってなかった訳だけど。
でも例えば初めてキヨさんが私に声をかけてくれた時、キヨさんが私の全く知らない男性だったとしたら…
「それでも私、キヨさんを好きになってたかな…なってた…んだろうな…」
キヨさんは優しいし格好良いし一緒にいて楽しいし…実況者である事を抜きにしたって私には勿体なすぎる人。
告白されて、嬉しくない訳ない。
「このまま会えなくなっちゃったら…イヤだなぁ…」
キヨさんは有名実況者だとか、私は大勢いる中のファンの1人に過ぎないだとか、それってキヨさんの為を思っているようで、結局キヨさんへの思いに気付かないための自分の逃げ道を作ってるだけ。
それに気付いたら、答えは簡単に出た。
「…私、キヨさんに恋してる…」
思わず口から零れた自分の言葉に赤面する。
えっ
てことは…私、キヨさんと両想いって事…！？
「りょ、両想いってことは、付き合うってことだよね…付き合ったらデートしたり、手を繋いだり、キスしたり…するんだよね…！？私が！？あのキヨさんと！？」
今まで男性と付き合ったことが無いわけじゃない。
その人達と比べてしまうのも失礼な話だけど、キヨさんは今までの人達とレベルが違い過ぎる…。
「恋人になれたら幸せだけど…やっぱり私、キヨさんの活動の邪魔はしたくないなぁ…」
色々な小っ恥ずかしい妄想をしていたら、やっぱり最終的にはそこに辿り着いた。
キヨさんのことは一人の男性として好き。
だけどやっぱり、実況者であるキヨさんのことをファンとしても好き。
私が今出せる答えは、これだ。
こうして悩みに悩んでようやく私が答えを出せた時には、既に告白されたあの日から2週間近くが経っていた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 273人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「実況者」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
結女(プロフ) - チャリ愛用者。さん» チャリ愛用者。さんコメントありがとうございます！日替わり共々作品読んでくださり嬉しいです！早速裏ルートも更新スタートしましたので、引き続きよろしくお願いします(o^^o) (2019年1月21日 0時) (
レス) id: 360ec78ac9 (このIDを非表示/違反報告)
チャリ愛用者。(プロフ) - (作者様の日替わりからこの小説を読み始めたのですが、どハマりして読ませて頂いていました。こんな素晴らしい作品に出逢えて本当によかったです！) (2019年1月20日 21時) (レス) id: d4fafb716a (このIDを非表示/違反報告)
チャリ愛用者。(プロフ) - お疲れ様でした！裏ルートも楽しみです！連載待ってます！ (2019年1月20日 20時) (レス) id: d4fafb716a (このIDを非表示/違反報告)
結女(プロフ) - 雪乃 空さん» 空さんコメントありがとうございます！作品を褒めていただけるなんてこれほど嬉しいことはありません！私の拙い文章でキュンキュンしていただけたなら感無量です><今後も頑張りますのでよろしくお願いします(o^^o)！ (2019年1月18日 7時) (レス) id: 360ec78ac9 (このIDを非表示/違反報告)
雪乃 空(プロフ) - タイトルで気になり、初めて結女さんの作品を読ませていただいたのですが、話がまとまっていて表現も的確でキュンキュンしました！これからも更新頑張って下さい！ (2019年1月17日 23時) (レス) id: bbddf0ce1d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：結女 | 作成日時：2018年11月17日 0時
