4話 ページ17
私のファン歴は意外と浅くて、キヨさんの存在を知ったのはもうすぐ高校二年生になろうかという年の冬。
つまりまだファン歴2年と少し。
それでもキヨさんのことを知ってからは結構どっぷり深みまでハマっていて、ネットで活動する人の中ではもちろん一番大好きだし、動画もほぼ毎日見ている。
だけどキヨさんと付き合いたいだとか、彼女になりたいだとか…そんな目で彼を見たことは一度もなかった。
「ファンとは純粋に推しの事が好きで、推しの活動、活躍を邪魔にならないように支える者…決して越えてはいけない、望んではいけないラインがある…」
考えを声にしたのは自分自身に言い聞かせるため。
もしも私がキヨさんの想いを受け入れて、例えばその…恋人、とかになったとしたら。
そしたらどう頑張ったってキヨさんの活動に少なからず影響が出てしまう。
最悪の場合、大炎上したり、ファンが減ったり、ネット活動出来なくなったり…
そんなの絶対嫌だし、私に責任が取れる範囲を超えてしまっている。
「ただいま…」
ポツリと呟き辿り着いた我が家に入る。
やっぱり私には荷が重すぎる。
丁重にお断りしよう…。
「わっ、電話っ…キヨさんだ…」
丁度いいや。
やっぱりこういう事ってちゃんと声で伝えるべきだし。
深呼吸して気持ちを落ち着かせて、通話ボタンを押す。
「も、もしもし」
キヨ『あー、ごめん、待てずに電話したわ。もう家着いた？』
「今丁度家に着いたところです」
キヨ『マジか、よかった。あのさ…』
「キヨさん、ごめんなさい」
キヨさんの言葉を遮って喋り始める。
気持ちが揺らいでしまう前に、言わなきゃ…
「キヨさんの気持ち、すごく嬉しかったです。本当に夢みたいで…でも、ごめんなさい、私にはその気持ちに応える勇気がないです」
ズキン、と…胸が痛んだ。
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結女(プロフ) - チャリ愛用者。さん» チャリ愛用者。さんコメントありがとうございます！日替わり共々作品読んでくださり嬉しいです！早速裏ルートも更新スタートしましたので、引き続きよろしくお願いします(o^^o) (2019年1月21日 0時) (
レス) id: 360ec78ac9 (このIDを非表示/違反報告)
チャリ愛用者。(プロフ) - (作者様の日替わりからこの小説を読み始めたのですが、どハマりして読ませて頂いていました。こんな素晴らしい作品に出逢えて本当によかったです！) (2019年1月20日 21時) (レス) id: d4fafb716a (このIDを非表示/違反報告)
チャリ愛用者。(プロフ) - お疲れ様でした！裏ルートも楽しみです！連載待ってます！ (2019年1月20日 20時) (レス) id: d4fafb716a (このIDを非表示/違反報告)
結女(プロフ) - 雪乃 空さん» 空さんコメントありがとうございます！作品を褒めていただけるなんてこれほど嬉しいことはありません！私の拙い文章でキュンキュンしていただけたなら感無量です><今後も頑張りますのでよろしくお願いします(o^^o)！ (2019年1月18日 7時) (レス) id: 360ec78ac9 (このIDを非表示/違反報告)
雪乃 空(プロフ) - タイトルで気になり、初めて結女さんの作品を読ませていただいたのですが、話がまとまっていて表現も的確でキュンキュンしました！これからも更新頑張って下さい！ (2019年1月17日 23時) (レス) id: bbddf0ce1d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：結女 | 作成日時：2018年11月17日 0時
