2話 ページ15
「…なんか疲れた…」
折角のイベント、しかも二度とは取れないであろう特等席だったのに、ほとんど内容が頭に入ってこなかった。
キヨさんを見れば必ず目が合い、すると彼は嬉しそうに笑う。
どうしていいか分からなくて目を背けたり他の実況者さんに目を向ければ、あんな人混みでもはっきり感じるほどの黒い視線がこれまたキヨさんから注がれる。
彼はきっと楽しんでいたんだ、私の反応を。
慌てふためく私を見て、面白がってたんだろうな。
そうじゃなきゃあの行動の説明がつかないもん。
キヨさんが楽しめたならそれでいい。
私だって大ファンのキヨさんが構ってくれるなんてそんな嬉しいことは無い。
だけどやっぱりそれはファンの域を超えてしまっている気がして…私には少し荷が重いかな。
「キヨさん、本当にありがとうございました。キヨさんに助けてもらった日から今日まで、本当に夢みたいに幸せでした」
イベント会場から帰りの夜道を歩きながら、LINEを立ち上げキヨさんの連絡先を指先でスっと左になぞる。
現れた赤いブロックのボタン。
これを押したらキヨさんとの繋がりもなくなっちゃうのかぁ…。
まぁ大学と家が近いからまたどっかでばったり会っちゃうかもしれないけど…でもブロックした人間と関わりたいと思わないだろうし。
「…わっ！」
ブロックボタンを押そうとした瞬間鳴った通知音。
ほとんど反射的にトークルームを開いてしまってから、そのメッセージの送り主がキヨさんだってことに気が付いた。
「あ、どうしよ、既読つけちゃった…とりあえず返信はした方がいいよね…イベントお疲れ様でした、とか…」
焦ってもたもたしている内にポンポンポンと連続してメッセージが届く。
その絵文字もスタンプもないメッセージを読んで、私は思わず唖然と固まってしまっていた。
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結女(プロフ) - チャリ愛用者。さん» チャリ愛用者。さんコメントありがとうございます！日替わり共々作品読んでくださり嬉しいです！早速裏ルートも更新スタートしましたので、引き続きよろしくお願いします(o^^o) (2019年1月21日 0時) (
レス) id: 360ec78ac9 (このIDを非表示/違反報告)
チャリ愛用者。(プロフ) - (作者様の日替わりからこの小説を読み始めたのですが、どハマりして読ませて頂いていました。こんな素晴らしい作品に出逢えて本当によかったです！) (2019年1月20日 21時) (レス) id: d4fafb716a (このIDを非表示/違反報告)
チャリ愛用者。(プロフ) - お疲れ様でした！裏ルートも楽しみです！連載待ってます！ (2019年1月20日 20時) (レス) id: d4fafb716a (このIDを非表示/違反報告)
結女(プロフ) - 雪乃 空さん» 空さんコメントありがとうございます！作品を褒めていただけるなんてこれほど嬉しいことはありません！私の拙い文章でキュンキュンしていただけたなら感無量です><今後も頑張りますのでよろしくお願いします(o^^o)！ (2019年1月18日 7時) (レス) id: 360ec78ac9 (このIDを非表示/違反報告)
雪乃 空(プロフ) - タイトルで気になり、初めて結女さんの作品を読ませていただいたのですが、話がまとまっていて表現も的確でキュンキュンしました！これからも更新頑張って下さい！ (2019年1月17日 23時) (レス) id: bbddf0ce1d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：結女 | 作成日時：2018年11月17日 0時
