3話 ページ12
「すごい！焼肉屋さんなのに完全個室…！」
キヨ「すごいか？別に普通じゃね？」
「キヨさんにとっては普通かもしれないですけど」
キヨ「俺だっていつもは普通の席座るっつの、お前が人目気にするから個室にしたんだろ」
目の前に座りメニューを広げているキヨさんを見て、本当にキヨさんとご飯に来たんだ…としみじみ思う。
なんだか興奮しすぎて逆に落ち着いてる。
キヨ「何食う？」
「お肉なんでも好きなのでキヨさんにお任せします！」
キヨ「じゃー適当に頼むわ」
キヨさんが焼いてくれるお肉を頬張る中、彼はふと思い出したようにカバンに手を入れた。
取り出したのは細長い一枚の紙。
キヨ「今度さぁ、実況者のイベントがあんだけど」
「あぁ、Twitterで見ました！」
キヨ「そーそー、最俺の他にもレトさんとかうっしーとか…って、知ってるか分かんねーけど、とにかく色んな奴が出るんだよ」
「もちろん知ってますよぉ、皆さん大好きですし！キヨさんが一番ですけど」
その瞬間キヨさんが思い切り顔を顰めたのを見てハッと口を塞ぐ。
うわ、バカ、何キモイ事言っちゃってんの！
キヨさん引いてるじゃん…！
「す、すみません、つい…」
キヨ「あーいや…なんかありがと」
「それで！そのイベントがどうかしたんですか？」
キヨ「そうそう、それのチケットもう完売してんだけどちょっと手違いがあって1枚だけ俺持ってんだよ。追加販売してもいいんだけど、もしかしたらAが欲しいんじゃねーかって思って」
なんという事態…！
倍率めちゃくちゃ高くて入手がほぼ不可能なチケットをこんな形で手にするチャンスが来るなんて…！
私なんて端から諦めて購入する努力さえしていなかったというのに、そんな私がチケット譲ってもらえるなんて他のファンの方々に恨まれるんじゃ…いや、間違いなく恨まれるね！
でもそっかぁ、高い壺ではなかったけど、チケット購入のいいカモだと思われてるってことかぁ、なんか納得！
キヨ「要らなきゃ全然いいんだけど」
「欲しいです！えっと、チケットいくらでしたっけ？」
キヨ「金はいいよ、俺が無理矢理渡してるも同然だし」
「え！？ダメですよ！こんな形でチケット買えるだけでも幸せな事なのに、これ以上のサービスは受け取れません！私も1人のファンとして他のファンの方々と同じようにちゃんとお金払います！」
カバンから財布を取り出して顔を上げた時、キヨさんの目付きが変わっている事に気が付いた。
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結女(プロフ) - チャリ愛用者。さん» チャリ愛用者。さんコメントありがとうございます！日替わり共々作品読んでくださり嬉しいです！早速裏ルートも更新スタートしましたので、引き続きよろしくお願いします(o^^o) (2019年1月21日 0時) (
レス) id: 360ec78ac9 (このIDを非表示/違反報告)
チャリ愛用者。(プロフ) - (作者様の日替わりからこの小説を読み始めたのですが、どハマりして読ませて頂いていました。こんな素晴らしい作品に出逢えて本当によかったです！) (2019年1月20日 21時) (レス) id: d4fafb716a (このIDを非表示/違反報告)
チャリ愛用者。(プロフ) - お疲れ様でした！裏ルートも楽しみです！連載待ってます！ (2019年1月20日 20時) (レス) id: d4fafb716a (このIDを非表示/違反報告)
結女(プロフ) - 雪乃 空さん» 空さんコメントありがとうございます！作品を褒めていただけるなんてこれほど嬉しいことはありません！私の拙い文章でキュンキュンしていただけたなら感無量です><今後も頑張りますのでよろしくお願いします(o^^o)！ (2019年1月18日 7時) (レス) id: 360ec78ac9 (このIDを非表示/違反報告)
雪乃 空(プロフ) - タイトルで気になり、初めて結女さんの作品を読ませていただいたのですが、話がまとまっていて表現も的確でキュンキュンしました！これからも更新頑張って下さい！ (2019年1月17日 23時) (レス) id: bbddf0ce1d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：結女 | 作成日時：2018年11月17日 0時
