プロローグ ページ2
今年の春から無事大学生になり、一人暮らしの寂しさにも慣れてきた5月下旬。
講義の途中でスマホに届いた某動画サイトからの通知は、高校生の頃から大好きな実況者、最俺キヨさんの動画が更新されたという投稿通知。
続きが気になるシリーズ物の更新で家に帰るまで我慢できなかった私は、既に行きつけになりつつある大学の近くで見つけた紅茶の美味しい喫茶店で更新された動画を見てから帰路へついた。
「今回の動画も面白かったぁ」
大好きなキヨさんの動画を見てフワフワ夢心地で喫茶店を出て駅まで歩く。
浮き足立つ、とはこの事か…足元がフラフラおぼつかない。
…いや、それにしてはなんか変だな…
「あれ…？何これ…？」
目の前が白く霞んで思わず目をパチパチ瞬かせる。
頭がものすごく重い。
気分が悪い…。
「おい、大丈夫か？」
突如頭上から降ってきた言葉で、自分がいつの間にかしゃがみこんでいた事に気付く。
うわ、こんな町中で恥ずかしい。
それにしてもこの人の声、どっかで聞いたことあるような気が…
「おーい？」
「あ…すいません、大丈夫です…」
何とか笑顔を取り繕って顔を上げると、至近距離で視線が交わる。
私を心配そうに見下ろすマスク姿の男性。
ドキッと鼓動が高鳴る。
え？いや…まさか…そんなはずは…
「顔色マジやべーよ？立てる？」
「あ…ぁ…」
「ほら掴まれ。あそこにベンチがあるからとりあえずあそこまで頑張れ」
私を支えベンチまで歩く彼をぼんやり見上げながら、頭の中では同じ質問が無限ループ。
まさか。
そんなはずない。
なんで？
きっと他人の空似だよ。
でも…
考えれば考えるほど確信が強くなる。
ほとんど毎日画面の中で見ているんだから間違うはずない。
声も、顔も、喋り方も、体格も、髪型も、何もかも一致してるなんて…
今私の目の前にいるのは、実況者のキヨさんだ。
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結女(プロフ) - チャリ愛用者。さん» チャリ愛用者。さんコメントありがとうございます！日替わり共々作品読んでくださり嬉しいです！早速裏ルートも更新スタートしましたので、引き続きよろしくお願いします(o^^o) (2019年1月21日 0時) (
レス) id: 360ec78ac9 (このIDを非表示/違反報告)
チャリ愛用者。(プロフ) - (作者様の日替わりからこの小説を読み始めたのですが、どハマりして読ませて頂いていました。こんな素晴らしい作品に出逢えて本当によかったです！) (2019年1月20日 21時) (レス) id: d4fafb716a (このIDを非表示/違反報告)
チャリ愛用者。(プロフ) - お疲れ様でした！裏ルートも楽しみです！連載待ってます！ (2019年1月20日 20時) (レス) id: d4fafb716a (このIDを非表示/違反報告)
結女(プロフ) - 雪乃 空さん» 空さんコメントありがとうございます！作品を褒めていただけるなんてこれほど嬉しいことはありません！私の拙い文章でキュンキュンしていただけたなら感無量です><今後も頑張りますのでよろしくお願いします(o^^o)！ (2019年1月18日 7時) (レス) id: 360ec78ac9 (このIDを非表示/違反報告)
雪乃 空(プロフ) - タイトルで気になり、初めて結女さんの作品を読ませていただいたのですが、話がまとまっていて表現も的確でキュンキュンしました！これからも更新頑張って下さい！ (2019年1月17日 23時) (レス) id: bbddf0ce1d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：結女 | 作成日時：2018年11月17日 0時
