君が好き【好きです鈴木くん!!】Part４

第181話 ページ40

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『な、なんでちい姉が泣いちゃうの……！？』


ち「だって…Aが……そんな綺麗な笑顔で、寂しそうに、悲しそうに笑うから……！！」


ちい姉の涙を見ていたら、気づいたら自分の頬にも涙が伝っていた。


『…違うよ、ちい姉。確かに気づかないうちに消えちゃったのには少しだけ寂しさを感じたけれど、悲しくはないよ。…だって、爽歌が幸せそうなんだもの』


親友(ともだち)の幸せは私の幸せだから。


ち「ごめんね……ごめんね……お姉ちゃんなのに、気づいてあげられなくて、私の相談ばかりして…」

爽「お二人は何も悪くないです！いつも私ばかり相談に乗ってもらって……Aちゃんに至っては嫌われてもおかしくなかったのにいつもいつも優しくしてもらってばかりで…」


『二人とも悪くないってば！私が爽歌を嫌うはずないよ！！二人とも大好きに決まってるでしょ！！それに、私は自分の気持ちに気づけなかっただけなの！だからちい姉や爽歌が知らないのも無理はないし、私が相談に乗りたくて乗ってただけだもん！』



感情が高ぶって、半泣き状態になりながら自分の気持ちをぶつける。


私が二人を嫌いになるなんて、天と地がひっくり返ってもない。

断言できるわ。


ち「私だってAのことも、爽歌のことも大好きよ！」

爽「わ、私だってお二人のこと大好きですよ！！許されるなら今後一生おそばにいてご恩をお返ししたいです！！」


そこまで聞いて、思わず吹き出してしまう。


『ふふっ……なにそれ……まるでプロポーズみたいだよ…』


ち「そうだね…すっごいラブラブだね、私たち…」


キレながら大好きだからって喧嘩するカップルなんて早々いないと思う。


でも、そんな喧嘩ができるほどに私たちは仲良くなれた……。


昔じゃ考えられなかった。


こんなに、気持ちぶつけて言い合うのは。



本当に、楽しい。




これからも、



二人の隣を歩いていけたら、






ただただ、そう思った。



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