君が好き【好きです鈴木くん!!】Part４

第179話 ページ38

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爽「わ、わかりました！！私にできることならWデートでもトリプルデートでもなんでもします！！」


爽歌は何故かプルプルと震えながら、私の手をガシッと掴みそういった。
そして、そのまた爽歌の手をちい姉が掴む。

ちょっと痛い.....。


ち「ありがとう、爽歌！！」


でも、そういってくれて嬉しかった。


『ありがとう.....爽歌』


私は小さく微笑んでそういった。


でも、本題はここから。

どうするか…
と、そう考えていたとき、私が気になっていたことをちい姉が聞いてくれた。


ち「ね、ねえ…初デートのとき……爽歌はどんなかっこしていった…？」


控えめにそうきくちい姉はなんだか小動物のようで可愛らしかった。


爽「わ、私はワンピースでした！ちょっと丈の短いヒラヒラの…」


た、丈の短い……ヒラヒラ…

私には縁の遠そうな洋服だ……。


ち「やっぱり女の子らしい格好のほうが喜んでもらえるかな...？私あんまりピンク系とかガーリーな服もってないんだけど...オススメのお店とかある？」


私…ピンクの服とかもってたかな…。

どうしよう。

頭で必死にタンスの中身を思いだす。


けど、どう考えても黒、灰色、白、紺とシンプルな色しかでてこない。



爽「わ、私の持ってる服で良ければお貸ししますよ！仕事で着てそのままもらったワンピースとかあるので…」

ち「ほ、本当！？ありがとう！！」


似合うかな.....といって悩むちい姉の横で未だ必死に可愛らしいお洋服を思いだすが、全く見つからない。
というかあるわけがない。

個人的にボーイッシュな服がすきだったからガーリーな服とかもってるわけもなく……そして、着たことがあるわけでもなくて……。

幼稚園の頃に、劇でプリンセスをやったときにヒラッヒラのめっちゃピンク！！めっちゃ女の子！！って感じのお洋服を着た以来。


あーーー、どうしよう。

そう思いながらちい姉の姿を見る。


『可愛い……』


思った通り、ちい姉はなんでも似合う。

爽歌から受け取ったピンクのリボンのワンピースも、ミニスカートでもなんでも似合っていた。


私、自分が着るよりもこうやって見てる方が楽しいや。


だから、


『私、いつもの自分の服でいいよ』


と、いえば

何故かちい姉と爽歌に両腕をガッチリ捕まえられる。



ち「いいわけないでしょ」


爽「Aちゃんのコーデは私がしますね」



私なにされるの…。


『ちょ、まっ』


私の言葉は虚しくも二人には届かなかった。





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