黒に染まる４【ハイキュー】【マフィアパロ】

銀髪の狐 ページ10

治Side

　




息があがる



こんな全力疾走したのいつぶりやろ…


なんて思いながら小枝を避けつつ山を駆け登っていく









しばらく登ったところで


目の前に大きな岩が立ちはだかった




軽く3メートルは越している




えー、これ登らんとあかんのか、


治「はぁ……」


そう考えると思わずため息が出る





まぁしゃーないか、と諦めて



重くなった足を軽く伸ばしたあと、



岩から少し離れて助走距離を確保する





治「…ほっ！」





持ち前の身長と



部活で鍛えられたジャンプ力を駆使して、



なんとか岩の上に手が届いた






が、ズルリと手が滑りそうになる






治「…っぶね」



ぐっと腕に力を込めて



岩の凹凸に足をかけて登りきった









治「あー、しんど」





膝に手をついて息を整える



チラッと下を見ると小さくなった民家が見えた



この短時間でだいぶ上まで登ってきたらしい



よう走ったわ、と自分を褒める








それにしても



治「この山広すぎるやろ」



と、山に文句を言いながらあたりを見渡すと



少し上に



コンクリートが打ちっぱなしになった



家と思わしきものが見えた







治「…怪しさ満載…って感じやなぁ」







治は静かに呟いて、その家に向かって歩いていった

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