すき。なトコ・・ゆって？(tkxin)すき。シリーズ(５)

＝あざーっす・３＝ ページ28

「ゆうやぁ〜お待たせぇ〜。」

と、オレの隣にちょこんと座った慧を

光が呆れた顔で見ながら

「おいっ、けーい。
　雄也お待たせって、オレらも居んだけど？
　また、２人の世界かよっ。ったく。
　しっかし、なぁ、雄也・・どーにかしろって
　この慧の、甘ったるい空気っ。」


「なんで？何がダメなんだよ。
　なぁ〜〜慧。」



慧はおむすびを、両手で持って

リスみたいにもぐもぐしながら

口をぷくぅっとさせて

「むぅ。光、おれ甘ったるいくぅき
　なんて出してないよっ。
　ちゃんとしてるもん。ぷんっだっ。」



慧を見つめて

オレはニヤニヤ・・。



光はデッケェため息をついて

「・・どこのＤＫが、ぷんっだ。つーんだよ。
　お前はぶりっ子のアイドルか？ったくよ〜。
　おい、慧、好きな食いもんなんだ？？
　イチゴとかゆーなよ。」


「ぅんとね・・
　トマトと・・ふふ。雄也のつくった
　おむすびっ。」




オレ・・慧の隣で、

悶えて萌え死にしてるからな・・。



＿＿＿かっわいぃぃぃ〜〜〜〜！！＿＿＿＿＿




薮は、「くくっ。」って笑いながら

慧をほのぼの見てて



光は、お手上げといった仕草をして

「かぁ―――――。
　重症だな。ホント、お前らカップルは。
　おバカップル。・・いや、超絶が付く
　空前絶後のおバカップルだよ。マジでっ。」



慧はもじもじとしながら

「てへへ〜。そんなぁ。」と照れ笑いをする。



「褒めてねぇーからなっ。」

っと、きっぱりとズビッシっと光氏のご指摘。




光は「ふぅ。」と小さくため息をついて

気持ちのいい青空を見上げて

「まぁ、何はともあれっ
　幸せそうで良かったわっ。な、薮。」

「あぁ・・本当な。」




オレは、薮と光をまじまじと見つめて

「・・なんか、オレ。
　熟年夫婦に救われた、若い夫婦みたいな
　気になったわ・・今＿＿＿＿＿。」



薮と光は顔を見合わせて

また大声でゲラゲラ笑って

声を揃えて

「「なんだ、それっ。」」って言った。






薮が光を見ながら、ボソッと

「ぶりっ子な光・・俺も見てぇな・・。」

って言って＿＿＿＿＿



薮が光に、

マッハの速さでド突かれて

その巧みな熟年の技に

４人で、ゲラゲラ大笑いした。


オレは腹を抱えて笑って

「超、タイミング絶妙っっ。」





＿＿＿そんな爽やかな昼下がり




「なぁ、今日帰りマス寄ってこ―――。」

って、光の明るい声が


広い空へ楽し気に飛んで行った＿＿＿＿＿。



＝おわり＝

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