すき。・・どんなおれもすき？(tkxin)すき。シリーズ(７)

＝可愛い、可愛い。９＝ ページ9

『しかし、スタイル抜群で美人な彼女さんですねぇ〜
　彼氏さんっっ。』

っと、担当の男はニコニコと

バッと薮の方を向いて話しを振って


薮は、デレデレ、ニヤニヤと

「いや〜〜、ホント。
　俺は、ホント〜〜に幸せ者です〜〜。」

とか頭掻いて絶えずデレデレ。



そんな薮を見ながら光が

ため息をついてから

キッパリと、ハッキリと。

「すみませんけど、そーゆうの学校で
　禁止されてるので、ごめんなさい。
　じゃ、行こっ。」


とペコっと会釈してから

慧の手を引いて行こうとする光を



担当の男が

『ああっ。ちょ、ちょっと待ってっ。
　あ、あのじゃあ、も、もし＿＿＿＿＿。
　気が向いたらでもいいので、後日でも
　いいですから、ね？もし良かったら
　連絡くださいっ。ね、皆さんっっ！！』


そー言って、名刺をグイグイ＿＿＿

オレ達に一人一人に渡して

『よろしく〜〜〜。』って去って行った＿＿＿＿＿。





光が「はぁ―――。」っとデッカイため息をついて

「あ〜、何かどっと疲れたしー、腹減った。
　早く飯、食おーぜ。ゆっくりー。」


オレは「おお。」って頷きながら

「ほら、そこの店だよ＿＿＿＿。」


「「「おぉ〜〜〜〜。」」」


＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿




イタリアンレストランのオープンテラスの

丸テーブルに通されたオレ達。



座り順は・・・

ぐるっとオレ、慧、光、薮で、またオレ。

って、感じだ。




注文もして、４人腹ペコで

料理を待ってんと・・光が

「なぁ・・この席、ちょっとさ。
　外から、目立ってね？」



薮がニヤニヤして

「それほど俺達が
　美男美女なおカップルって事だろ。」



光がまた薮のオデコをチョップしながら

「ちょーしに乗んなっ。」



オレは「くくくっ。」と笑って

「ん〜、まぁ、いいじゃん。案外いい席だぜ。
　本場のイタリアみてーじゃん。な、薮。」


「おお、マジもんの、イタリアみてーだなっ。」



光はまたため息交じりに

「お前ら行った事ねぇーだろ、イタリアっ。」



「「ねぇーですけどぉ〜。」」



慧がオレと薮を見て、くふくふ笑って

「おもしろ〜い、声そろってるねぇ。
　仲良しね、２人とも〜。」



「まぁーな。しっかしさ〜、慧。」



「なぁに、雄也。」



「すげくね？あんなんに声掛けられてさ。
　あれ、ストリートスナップ？ってやつ？
　な、慧の可愛さが溢れてたんだな、きっと。」

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