すき。・・どんなおれもすき？(tkxin)すき。シリーズ(７)

＝可愛い、可愛い。３＝ ページ3

「や、薮っ？！」


バッタリ会った薮に近付きながら

オレはもう一度「薮ぅ〜？？」って言った。


薮は、クスクス笑いながら

「何だよその言い方、慧かよ〜。
　おーはよ、雄也。」

そう言って手を

ハイタッチしようぜって構えてる。



オレは、薮の手の平にパチンと手を合わせて

「お〜はよっ。・・つーか、どーした？？」


「ああ、いや〜さ。慧に呼ばれた。
　お洒落して来いってさ。」



薮をまじまじっと見つめ

フムフムっと感心しながら

「おぉ〜〜。薮、スゲェ超気張って
　洒落込んでんなっ。マジっ。
　そのシャツ洒落てんなぁ〜〜。」



「まぁーなっ。」

モデルの様にポーズをつけて薮が

「雄也。お前も髪、超決まってんじゃんっ。」



「ふ・ふ・ふ。
　まぁ〜〜なっ。服より時間掛けてセットしてるからな。
　・・っと、いけねっ。１１時になっちまうなっ。」



オレと薮は慧の家の門を入って

玄関のドアの前で子供の様に

「けぇ〜〜い〜〜〜。
　あ〜〜そ〜〜〜ぼぉ〜〜〜っ。」

って、叫ぶ。



隣で薮がクスクス笑って

オレも薮と顔を見合わせて笑ってんと


「はぁ――い。」って慧じゃない声がして

ガチャッとドアが開いて

ニッコリと声の正体が

「いらっしゃ〜〜い。雄也君。」



「へぇ？！・・は、はるなさん？！
　・・帰って来てたの？」


「ええ、ちょっとね、用事があって。
　うふふ、あ。こちらは薮君かな？」



薮が「はいっ。」って言って

ペコリとお辞儀して。


はるなさんは、ニッコリと柔らか〜く笑って

「はじめまして〜。慧の姉のはるなですー。
　んふふ〜。・・っと。いっけな〜い。
　もう私行かないと〜〜。えっと慧は
　部屋に居るからね。じゃぁ、ごゆっくり〜。」


って、はるなさんはバタバタと忙しそうに

出掛けて行った＿＿＿＿＿。




薮が感心しながら

「ほっほぉ〜。
　慧の姉ちゃんっぽいなぁ〜。
　スゲェ〜甘ふわぁ〜〜なっ？」


「あぁ。そーだろ、そーだろ。美人姉妹だろ〜。
　って、姉妹じゃねぇーかっ。きょうだいかっ。
　はるなさんは今、大学生で一人暮らししてんだけど
　・・。帰って来てたのかな？・・ま、いっか。」



靴を脱ぎながら

「あれ？今日家、慧しか居ねぇーのかな？」



「「お邪魔しま〜〜すっ。」」

って薮と声を合わせて言って

家に上がり、階段を上がって

２階の慧の部屋の前で薮に

「ここ、慧の部屋。」

ドアをコンコン＿＿＿＿。

「おーい、慧。来たけど〜〜。」

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