すき。・・どんなおれもすき？(tkxin)すき。シリーズ(７)

＝可愛い、可愛い。１７＝ ページ17

「あー何か将来が見えて
　少しホッとしたぜ、俺っ。」


薮は嬉しそうに言いながら

光に目配せをすると

光は少し照れくさそうにして

「そーだな。この前はちょっと寂しくなって
　泣いちゃったし・・。な、慧。」


「ん。・・恥ずかしーけど、泣いちゃった。
　てへへ。・・でもホントにその時寂しくって
　悲しくなっちゃったの。んふふ〜でもでも、
　進む未来はちがっても、おとなりさんだったら
　いつでも会えるしー。とってもいいねぇ。
　ね、雄也くんっ。」


「ああ。お隣だったら、いつでも薮の“一口くれ”が
　見れんな。くくくっ。＿＿良かったよ、ホントさ。
　なぁ、薮。」


「ああ。ありがとーな。これからもよろしくなっ。
　な、光。」


「そうだな。よろしく、雄也、慧。」



慧はニコニコして大きく頷いて

「うん、よろしくねぇ〜。」



俺はニタニタとしながら

「よろしこ〜。ふふふ・・つーかさ、薮。」


「ん？何だよ。」


「オレ達、お隣さんになんなら・・
　部屋選ぶ時、気を付けて見ないとな。
　ほら、壁が厚いヤツにしねーと。」




キョトンと可愛い顔した慧が、首を傾げる。

動く度に甘い香りがフワッと香るんだー。



＿＿＿甘〜〜〜〜〜いっっ。




慧は「んー？」って言って

オレの顔の覗き込みながら

「んっと。・・どーして？雄也くん。」



「どーしてってさ。ふふ・・。
　慧のえっちな可愛い声が、壁薄くて
　聞こえちゃったら勿体ねぇーじゃんっ。」




慧が「ふぇっ。」って可愛い声を出し

びっくりして、それから見る見るうちに

真っ赤っかになって。

・・全身、リンゴちゃんだ。



＿＿＿＿リンゴちゃんの慧、もろクソかわいー。＿＿＿＿




リンゴちゃんの慧が

「もぅぅ〜〜〜。ばかっ。へんたぃぃ。えっちっ。
　雄也くんのばかー。おたんこなすー。」

って、オレをポカスカたたく。




＿＿＿＿あ――、ポカスカの慧、かわうぃうぃ。＿＿＿＿＿



そして、全然痛くねぇー。




ニマニマ、ニタニタ、ニヤニヤのオレに

またも光が般若の様な顔でキッと睨んで

「雄也っっ！！何て馬鹿な事言ってんだっっ。
　お下品だぞ、お前っっ。まったく、慧に
　いかがわしい事すんなっ。このヘンタイ
　万年ムラムラヤローめっ。あ〜まったく。
　なぁっ、宏太っっ。」



「ああ、そーだ。そうだぞ、雄也。ハレンチだぞ・・
　と、つーか、でも本当に壁厚い方がいいよな。
　だって＿＿＿＿＿＿。」

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