すき。・・どんなおれもすき？(tkxin)すき。シリーズ(７)

＝可愛い、可愛い。１６＝ ページ16

「ふふふ・・。」


ひっそりと声を漏らしてニヤニヤしてたのに


光がすぐに、オレのデレニヤを察知して

「おいっ、雄也っ。
　デレデレ、ニヤニヤして、キモいぞっ。」



薮が蹴られた足が痛かったのか

スネの辺りを擦りながら

「雄也と慧は東京の学校って・・
　＿＿＿お前らの将来の夢は？な、雄也。」



「ああ、オレは美容師。
　行きたい専門があってさ東京に。
　んでー慧は〜。」
　

「えっと、慧はね・・。
　建築学科のある大学に行きたいのー。
　んでー将来はね〜雄也くんと慧のお家、設計するんだよ〜。
　んふふ、ねぇー雄也くん。」


「なー、慧。」


と、オレは慧と顔を見合わせてから薮に

「薮と・・光は？
　薮は卒業後の進路は？」



「あ〜、俺は・・とりあえず行きたい大学があんだ。
　で、そこ目指してる。」



光がフムフムと頷きながら

「へぇ・・初めて聞いた。
　・・つーか、宏太って将来何になりたいの？」



「え、俺・・？俺は光のお婿さん＿＿＿って、
　そんな怖い顔すんなよ。悪かったって、
　ふざけないで答えるから足、蹴んないで。」



「ふんっ。」って光が鼻を鳴らして

それを薮は笑って見ながら

「＿＿俺さ、サッカーの専門誌の編集する仕事に
　就きたいなって思ってんだ。取材してさ記事書いたり。」



オレはフムフムと

「へぇ〜。そうなんだな。しっかり考えてんだ、薮も。」



「おお。」


「薮、サッカー超好きだし、詳しいもんなぁ。
　ピッタリだな。・・んで、光は？？」


「あーオレは・・。オレじゃねぇーや。
　あ、あたしは調理師になりたいから
　調理師の専門学校に行く。」



薮がフムフムして

「そーか。調理師かぁ・・。
　合ってる、光にピッタリの夢だな。・・つーか
　俺の行きたい大学も東京なんだよ。・・光は？」


「ん〜〜。
　いちよー考えてんのは東京の専門だけど・・。」




薮がニコニコして嬉しそうに

光の顔を覗き込みながら

「なぁ。じゃあ光。」


「何？」



「俺達もさ、光と俺で、二人暮らししよーぜ。
　そんで、雄也と慧のお隣さんになりゃーいくない？
　な？！それって、超よくね？！」





俺も、慧も、光も・・声を揃えて


「「「それ、いー考えっっ！！」」」




薮がスゲェ嬉しそうに

「っだっろ〜〜。
　な、今日の俺、マジ冴えてんなっ。
　ふふ。・・あー何か将来が見えて
　少しホッとしたぜ、俺＿＿＿＿＿＿＿。」

＝可愛い、可愛い。１７＝→←＝可愛い、可愛い。１５＝

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す