すき。・・どんなおれもすき？(tkxin)すき。シリーズ(７)

＝可愛い、可愛い。１２＝ ページ12

「もぅーだめっ。」って慧がぷんすかーして


「いーい、光。今、光は女の子なんだからねっ。
　言葉使い、気を付けなくっちゃ。もぉ〜。
　食えって言っちゃだめっ。食べなさぃ〜だよっ。
　あ、光あとね、薮じゃだめ。恋人どうしなんだから
　宏太ってよぶのっ。わかった？ひかるぅー。」



ぷりぷり可愛過ぎる慧の指摘に

光はデッカイため息を吐いて

「わかった、わかったよ、慧。気を付けます。えーっと
　“宏太、そのピザ食べなさいよ。取ってあげるから。”
　・・で、いい？慧。」



慧は、ニッコリと

「ぅん。いいかんじー。
　光はなんだかお姉さんみたいねっ。んふふ。
　慧のおねぃさんだ。光おねぃちゃーん。」


そう言って罪な慧は、

可愛過ぎる笑顔で、光の顔を覗き込む。





光は案の定＿＿＿＿。


ズッキュ―――ンっと撃たれちゃった様で、

今度は、鼻を摘まんでる。



ん？・・目頭押さえるんじゃなくて？？




薮とゲラゲラ笑いながらオレは

「どーした、光？」ってオレ。

「何、鼻摘まんでんだよ。」って薮。


光は鼻を摘まんだまま

「いいや、何かさ・・。お姉ちゃんもスゲェ
　破壊力で・・鼻から何か出そう。」


「「鼻から？？」」


「ＹＥＳ、鼻からっ。」



もっとゲラゲラ笑いながら

「鼻から、何だよ。何が出んだよ？
　な、光・・・くくっ＿＿。」



「だから、何か。」


「何かって、何だよ？」ってオレ。

「何かって・・何だ？？」って薮。

「ん〜〜〜？」って可愛く首傾げる、慧。




光はキッパリと

「＿＿＿＿分からんっっ。」



「鼻血？パスタ？？な、光？」


「違う・・。
　何か・・得体の知れないもん・・。」



俺と薮はまた、ゲラゲラ笑って

声を合わせて

「「こえぇぇぇ〜〜〜っっ。
　 鼻から得体の知れないもん。こぇぇ〜〜っ。
　 つーか、慧最強なっ」」



そう言われてる慧は、慧で・・他人事みたいに

綺麗な３色のカプレーゼのトマトだけを

もぐもぐ。もぐもぐ。して

「んぁ〜。トマト、おいしー。」って・・・。



それを見て、気付いた光が

「コラッ、慧。トマトだけ食うなよっ。
　モッツァレラとバジルが余っちゃうだろっ。」


慧は口をむぅー。っとして

「もぅ、光だめっ。また食うっていったー。
　女の子だから、可愛くしなくちゃだめっ。」


「あっ、そーだった。わりぃ、じゃなくて・・
　ごめんね、おほほほほ。と・・慧、話しを
　すり替えないのっ。ダメでしょ、トマトだけ食べちゃっ。」

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