You。 ページ11
ジヨンが帰って、
1人で考える。
最初はジヨンの気まぐれだと思ったデートが
実は私の為だった。
私が笑えるように。
元気が出るように。
『なんでも言え、なんでも聞いてやる』
ジヨンはいつもそうだ。
ムリには聞かない。
だけど、いつでも言えるように待っていてくれる。
それが彼の優しさなんだろう。
そこに甘える訳にはいかない。
辛いのは、すべて自分が甘かったから。
彼らにご飯を作ることになった時。
断る事だって出来た。
なのに私は話を受けた。
彼らが望むのなら…
テソンが望むのなら…
友達として。
何度も何度も、友達にならなきゃって考えて。
でもそんなの簡単には行かなくて。
結局、勝手にどんどん好きになって
勝手にヤキモチ妬いて、
勝手にショックを受ける。
ゆうやの事もそう。
自分で何とかできると思ってたのに
結局テソンに迷惑かけて。
そしてまた優しいテソンを好きになる。
好きって言わなきゃ、そばに居られる。
それでいい。
そう思ってた。
そう思ってきた。
その考えが甘かったんだ。
挙句の果てに、テソンには
『デート楽しんで』なんて
言われちゃったし。
私、一体何やってんだろ？
30歳にもなって。
なんだか、急に自分がおかしくなってきた。
溜息にも似た笑いが出てくる。
この前…
テソンに楽しんでって言われた日。
友達になれるチャンスだと思ったけど、
結局なりきれない私。
実際、今だってこうやって
テソンの事を考えて。
そろそろ潮時かも知れない。
あと4ヶ月も一緒に居たら
私はもっと好きになってしまう。
ジヨンにも甘えてしまうかもしれない。
ここで止めなきゃ。
戻れなくなる前に…
止めなきゃ。
ここに居ちゃダメだ。
そう思った私は、
ここを離れる決意をした。
遅くても…1ヶ月。
1ヶ月以内に、何とかしよう。
ヤン社長には『日本に帰る』
と言ったけれど…
帰ったところで、呆れたように納得した親に
怒られるのが目に見えている。
でも、帰っても戻る家は実家しかない。
とりあえず、親に言ってみよう。
ダメなら、引っ越し先を決めなきゃ。
偶然でも会わないような、
そんな所を探さなきゃ。
明日、親に言ってみて反対されたら
渡韓の時にお世話になった
斡旋会社に相談してみよう。
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翼 - この物語のテソンが1番大好きです。お仕事と両立大変かと思いますが楽しみに更新待ってます。 (2018年4月5日 19時) (
レス) id: 6a4a62ddec (このIDを非表示/違反報告)
ラビット(プロフ) - てんさん» てん様、コメントありがとうございます！ノロノロ更新ですが、また楽しんで頂ければと思います！よろしくお願いします(^▽^) (2017年1月17日 2時) (レス) id: 6b8010372d (このIDを非表示/違反報告)
てん(プロフ) - また戻ってきてくださって、とても嬉しいです( `▽´ )v お話はなんだか雲行きが怪しいですが...。この先どうなるのか、楽しみに待っています！ (2017年1月14日 18時) (レス) id: 1e8482c910 (このIDを非表示/違反報告)
りりこ - 更新まってまーす！ (2016年9月2日 23時) (レス) id: 3d4f262b02 (このIDを非表示/違反報告)
あき(プロフ) - 更新お願いしますー！ (2016年3月24日 7時) (レス) id: 192f44ce23 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ラビット | 作成日時：2015年11月26日 3時
