好き、好き、大好き2 (ページ5)

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佑亮「おはよう」

A「おはよ」

今日もいつもどうりに佑亮の
お迎え

佑亮「今日は、なんか大丈夫そうだね」

A「え？」

佑亮「なんかここの所元気ないし、暗かったじゃん」

A「そうかな～」

それもこれも、佑亮の事で
なんだけどね

佑亮「元気になったなら、いいんだけどさ」

A「ありがと、元気だから、大丈夫」

佑亮「よかった。何かあったら、言うんだよ？」

A「大丈夫だって、」

心配性だな、佑亮は
佑亮に言えない理由で悩んでる
から、後にも先にも相談すること
はないだろうけど

佑亮「Aはすぐ抱え込むタイプだからな～」

A「そ、そうかな？」

佑亮「そうだよ」

佑亮が私の髪をくしゃっと
撫でる

A「わ！何するの！」

口ではそう言いつつも
ドキドキして、嬉しかった

佑亮「はは、髪ぐしゃぐしゃ」

A「もーバカ」

手で髪を直す

美咲「おはよう」

A「あ、おはよ」

佑亮「おはよう」

今の、見てたかな
美咲のことを気にしてしまう
協力するって言っちゃった手前
やっぱり、遠慮というか、
なんて言うか…

海「おはよう」

今日も、佑亮と美咲、私と海君
少し前のあたりまえが当たり前じゃなくなって、

海「昨日、佑亮と勉強したんだろ？どうだった」

A「うーん、普通かな…」

海「普通って何だよ」

A「普通は普通だよ」

海「あー、はいはい」

A「ねぇねぇ、海君って誰が好きなの？」

海「は？何だよ」

A「気になるじゃん、私ばっかり言ってさ、しかもバレてるし」

海「自力で当ててみろ」

A「えぇ…ヒント！
じゃなくて、どんな子？」

海「どんな子って…」

A「可愛いとか、優しいとかさ！」

海「んー、可愛い、わかりやすい性格してて、すぐ泣く」

A「…ぜんっぜん分かんない。ざっくりし過ぎ…絶対そんな子いっぱいいるじゃん」

海「そうか？」

A「いるいる」

海「俺にはその子しか思い当たる子はいないけどな」

A「おぉ！なになに！？
もー、のろけ？」

海「のろけではないでしょ」

A「あ、そっか。その子、他に好きな人いるんだよね。
その好きな人も、好きな子が、
他にいるって言ってたよね」

海「うん」

A「海君、その子のこと奪っちゃいなよ」

海「奪いたいんだけど、そんな上手くいかねーし」

A「難しいもんだね～」

佑亮の後ろ姿を見ながら
私も共感した