君のことがスキすぎて。

スキ 37 ページ42

ｶﾞﾁｬとドアを開けると

もう春だっていうのに､
冷たい風が肌に当たる。



.




勝利｢行こっか､嶺亜ちゃん｣



.



｢...うん｣

勝利くんの隣を歩くのが
ﾄﾞｷﾄﾞｷして､無言が続く。



.




勝利｢もう春だねー｣



.



｢そうだね｣



.



勝利｢もうすぐ後輩も出来るし...｣


勝利くんが立ち止まると、
自然と私の足も止まる。


.




.



｢俺ね､高校生になってから
生まれて初めて好きな人出来たんだ｣




.



｢………｣


さっきの女の人のこと...だよね。

駄目だ､泣きそう。



.




勝利｢彼氏出来ちゃったみたいだけど

俺決めたから…



嶺亜ちゃん！｣




.





｢はいｯ!?｣


え､なに……？




.



勝利｢俺､嶺亜ちゃんの事が

ずっと好きだった。



...聡くんがいるから無理だと思うけど、

付き合ってください｡｣




.


………ん？



"付き合ってください"



え…??




.



｢すすす…好きって、今.....///｣



.




勝利｢だめ…かな??｣




.




｢...私も勝利くんが好きです//｣




.





.





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