だめですか ページ13
*作者がただ「俺じゃだめ?」って言わせたかっただけ
*イメージ的には告白されてみたのギャップな善逸くん
*二人とも学生です
.♡
「Aちゃん、おはよう。好きだよ。大好き」
「おはよう善逸」
朝、善逸の家の近くを通るために少しだけ遠回りをして学校へと向かう。待ち合わせてるわけじゃないけど、会えたらいいなとか思ったり。なんだかんだで結構日課になりつつある。
「ねぇAちゃん、大好きだよ。結婚しよう?」
そして善逸に好き好き言われるのも日課。でも、これは善逸的には挨拶みたいなものだし、この“好き”は私と同じ好きじゃない。
「はいはい。早く行かないと遅れちゃうよー」
だから、善逸に嘘でも好きって言われるのが嬉しいから、この想いは隠すんだ。
でも、そろそろ疲れちゃった。
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放課後、校門に向かいながらふと考える。
善逸はなんだかんだで優しいし、わりとイケメンだったりするし、ちゃんとすればモテると思う。女の子に絡みすぎなければ。
そしたら、私なんて構う暇もなくなるでしょ。私だって忘れられるのに。吹っ切れるのに。
「そこの人、危ない!」
野球部っぽい人が大きな声を上げた。ぼーっとしてたから気づかなかった。多分ロケットくらいのスピードでボールがこっちに飛んできてる。
「っ!」
いきなりでびっくりしたから避けることもできなくて、怖くて目をつぶった。……けど、衝撃とか痛みはなくて、かわりに大好きな匂いに包まれた。
「ぜん、いつ……」
「Aちゃん大丈夫!? 怪我ない!? ちょっと、危ないじゃん!! Aちゃんが怪我したらどうするんだよ!!」
そう言ってボールを投げ返すと、またすぐに私の方へ向き返る。
「大丈夫? 痛いとこない?」
「うん、ないよ。ありがとう」
「よかった〜。Aちゃんを助けるためならどこにでも飛んでくからね!」
その瞬間、私の中の何かがぷつんと切れた音がした。
「そういうのやめてよ……! 善逸のこと好きって子いっぱいいるし、私なんかより可愛い子だって、優しい子だって、善逸のこと好きな子だってたくさんいるじゃん!」
「えっと……?」
「そんなこと言われたら期待しちゃうじゃん、バカ! 善逸の大バカ! 私に話しかけないで!」
「えっ、ちょ、Aちゃん!?」
私のバカ。善逸に八つ当たりしたって何も変わらないのに。泣いてる姿を見られたくなくて逃げ出した。
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作者 - マリイさん» そう言っていただけると嬉しいです! ヤンデレって種類いっぱいあるし人によって程度とか違うから奥が深い……! (2022年10月27日 18時) (レス) id: 614d6106dd (このIDを非表示/違反報告)
マリイ - ありがとうございます善逸カッコイイ 依存型と独占型も良いですね (2022年10月27日 16時) (レス) id: 70be676ed1 (このIDを非表示/違反報告)
マリイ - リクエストで夢主が善逸に崇拝型のヤンデレお願いします (2022年10月26日 19時) (レス) @page2 id: 70be676ed1 (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時:2022年10月26日 16時