あなたと第42話 ページ20
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ゆず兄がいつもみたいに、飯行こ、って私を誘い出して
私もはいはーい、って尻尾振ってついて行ったご飯屋さんでの
ゆず兄の一言目は、なかなか強烈なパンチやった。
「結局、賢ちゃんと付き合ったらしいな、おめでとう。良かったやん。」
って。
私と川西さんのことを、ほぼほぼ1から10まで全部知り尽くしてるゆず兄に
こんな正面きって言われると思ってなくて
恥ずかしいような、くすぐったいような
とにもかくにも、ムズムズする不思議な感覚になった。
「…ありがとう、ございます？」
照れ隠しも入って、ストローに口をつけたまま、適当に返事した私の言葉に
ゆず兄は、柔らかく笑って
「なんで、疑問形やねん。」
って、しっかり優しくつっこんだ。
「…なんか、改まって考えると恥ずかしくて。」
「なにがぁ、」
「だって、私。一回振っといて、結局付き合うって、、、
なんかよう考えたらすごい面倒くさい女ちゃいます？」
ほんと、恥ずかしくて、自虐を含めたおふざけが止まらん。
「…まぁなぁ、、」
「まぁなぁ！？？そこは否定してくれると思って言うたのに！」
「事実やからなぁ。」
「あー、もう嫌、嫌。この話、嫌。」
体良くこの話を切り上げようとしたのに
ゆず兄が「あ、そうや。」とか言い出すから
結局、この小っ恥ずかしい話が終わりを迎えることはなかった。
「なんですか？」
「俺に愚痴とか言うてくんなよ。喧嘩しても。」
思ってもない言葉に、脳がついていかへん。
「へ？」
間抜けな声をあげる私を、ゆず兄は馬鹿にしたように鼻で笑って
「俺、賢ちゃんのこと大好きやからな。」
って、言いながらニカっと八重歯全開で笑った。
「え、なに、ライバル宣言でもされてます？」
ふざけて返した言葉に、ゆず兄は少しだけ笑みを消して
「…お前の味方できひんからな、もう。」
って言った。
まだまだハテナが浮かぶ私に完全無視を決め込んだゆず兄が
「あとさ、お前に言わなあかんこと２つあんねんけど、そんな身構えず軽く聞いといて。」
って言った。
「そういえば、昨日の晩ご飯カレーやった」くらいのテンションで。
何ともない、みたいな声色で。
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ゆき - ホントに最高でした！沢山泣いて目がパンパンになっちゃいました笑素敵な作品に出会えてとても嬉しいです。この作品を見るのは5度目くらいですが毎回目がパンパンになるくらい泣いてます笑今回はどうしてもこの思いを伝えたくてコメントさせていただきました。 (2023年1月30日 1時) (
レス) @page36 id: 0716b2aefe (このIDを非表示/違反報告)
みゅう - 久々に泣きました！ゆずるさん推しだったので切ないですが…本当に素敵な作品ありがとうございました。 (2022年5月22日 21時) (レス) @page36 id: 136111d83d (このIDを非表示/違反報告)
あゆ - まじで最高でした。川西さんにもゆず兄にも泣けました。最高な作品ありがとうございます。 (2021年11月29日 0時) (レス) @page36 id: 6250fb9126 (このIDを非表示/違反報告)
なお - 読んでて苦しいくらいキュンとして、ゆず兄推しだったのに川西さん落ちでそれもまたヨシ…と悶絶致しました。素敵な作品をありがとうございました！！ (2021年6月29日 0時) (レス) id: 36974828cc (このIDを非表示/違反報告)
華紗(プロフ) - paniさん» paniさん、コメントありがとうございます！わぁ、ゆずるくん派がここにもいらっしゃったんですね！私も絶対にこの状況ならゆずるくんです！笑(自分で書いといて、、)応援頂き、本当にありがとうございました！！ (2021年4月12日 14時) (レス) id: 546e77c501 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：華紗 | 作成日時：2020年12月28日 14時
