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5話 ページ5

「え!ちょっ君、何があった!」




駆け寄ってくる足音が響く




激痛が強すぎて目は開けられないけれど


声から推測する、綺麗な声してる




若い声、ほのかに香るのは煙草の匂い





この悪魔は




「、いふ、りーとせんせ、っ?」


「そうだよ、イフリート先生です。ベッドから落ちちゃった?ごめん持ち上げるよ」




ふわっと持ち上げられてベッドに戻された


炎の悪魔である先生は少し熱いくらいだった




痛みが強くて脂汗のようなものが出てしまう

「は、はっ、いた、いたい、っ」
「足かな?少し触るよ、」



軽く触られている感覚がする



先生は少し間が空いたあとハッとしたように手を離した


「君もしかして、植物塔から落ちた子?」



問いかけに頷きながら痛みに耐える




きっとバラム先生がきたらお薬くれる

その時までは耐えるしかない




イフリート先生は暫くそこにいた様で私の手をとって


握ってくれた




「痛いよね、こっちに逃がしていいよ」


「ッ、でも」



「大丈夫だよ、思いっきり握って 少し楽になる」




いや無理ですけど、と痛みの中でも冷静に頭が働く


だってこんな顔面国宝みたいな先生のお手手思いっきり握ったら潰れちゃうよ痛いよ



しかもこの人18kgなんでしょ?無理すぎん?



触れたら割れそうだわ





「いいから、気にしないで、ほら」


「ん、はっひゅ、」




言葉に甘えてすこし握ると、たしかに楽になるような気がする



先生は仕切りにもう一個の手で背中を摩ってくれていた




「失礼します、Aさんは、って、え」


「大丈夫?!ちょエイト何が!!」




なにやら騒がしくなった




チラッと目を開けると赤くてモサモサとしたツインテールの

髪の毛の先生がこちらに急いで来てくれていた


バラム先生もこっちに来てる




「分かんないんだよ!大きな音がしたと思ったら、床に倒れてた、」



「Aさんー?ごめんね、分かるかな?」



「プルシェンコ先生先程到着したみたいなのですぐに呼んできます!!」



先生たちがあたふたと対応をしてくれている






申し訳ない、そんな気持ちだけれど猛烈な痛みと



正直なところ好きなキャラに囲まれたパニックで私は意識を飛ばした

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めがね - ほんとかわいい、大好き。マジで天才すぎます!イフリート先生出てくるの神ですか⁉︎更新楽しみにしてます‼︎ (4月9日 12時) (レス) @page33 id: b6f88a6761 (このIDを非表示/違反報告)
おみじゅ - 教師陣が好きなので助かります!更新頑張って下さい! (3月19日 20時) (レス) id: 02910e26c1 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 更新待ってます! (3月5日 18時) (レス) id: 54e2cad7a6 (このIDを非表示/違反報告)
ステラ(プロフ) - りんさんありがとうございます!では一日に3にしてみます、!いつもありがとうございます、 (3月2日 13時) (レス) id: 41aa473ff8 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 多分一日に1〜3ぐらいが読みやすいと思います!ステラさんのお好みでいいと思いますよ! (3月2日 0時) (レス) @page16 id: 54e2cad7a6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ステラ | 作成日時:2024年2月29日 17時

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