No.042 ページ44
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『どうする?もっと切る?』
夏喜「かぶりつきたいんでしょ?食べな?」
うん、とAが果物ナイフを置いた。
夏喜は布巾を手に取ってAの手を拭いた。
夏喜「桃の汁って痒くなるから、拭いて」
『あ、ありがとう』
夏喜「手洗う?」
『うん、あ、でもどうやって食べるの?』
夏喜「ん。」
夏喜が手で半分に切られた桃を持ってAの口元へ。
途端顔を真っ赤にさせるA。
『っ、』
夏喜「ほら、早く食べて。念願の桃齧り付くことが出来んでしょ?」
『…はい、』
《井上:ただのカップルのイチャイチャやん》
桃に齧り付いたAは顔を綻ばせ笑顔になる。
夏喜「美味しい?」
『すっごい美味しい!夏喜くんも食べて!』
Aがもう片割れの桃に指を指すが、Aが持っている齧った桃に夏喜がかぶりつく。
《井上:間接キスやん!!!!!!!!》
《Niki:やばーーーい!!!!!》
《鷲尾:距離が近い!!!!》
夏喜「あっま、うっま!」
『美味しいでしょ?!』
夏喜「よっしゃ、まだ食えるっしょ?」
『うん!いっぱい食べる!』
夏喜「じゃあ残りのこれ食ったら3個くらい採りに行って、また食べて、それ終わったら隣に桃カフェあるらしいから行かね?」
『行く!』
よし。と夏喜が残り半分の桃をAの口元へ。
でもやっぱり照れたように齧り、夏喜が食べの繰り返し。最後の一口は自分が食べると見せかけてAの口へ。
『夏喜くん、なんかカッコイイ』
夏喜「は?笑」
『…何言ってんだ、私…』
夏喜「今のは意地悪しただけなんですけど笑」
『へへっ、』
夏喜「じゃあ桃採りに行きましょう。」
約30分後。
生桃をひたすら堪能した2人は隣にある桃カフェへ。
『生絞り桃ジュース、桃ケーキ、焼き桃のタルトもある!』
夏喜「甘いもの好き?」
『うん!大好き!』
夏喜「…気にしないで食べる人?」
『めちゃくちゃ食べちゃう』
夏喜「ははっ、…俺もさ、タピオカとか好きで。」
『え!意外』
夏喜「だから、甘いもんとか、そういえカフェとか一緒に回れる人が、いいんだよね」
『…うん!』
夏喜「だから、今度行こう。一緒に」
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s - とっても面白いです!たくさん更新してくださり嬉しいです♪続き楽しみにしてます! (2020年10月25日 22時) (レス) id: 6f1a5651d6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ラベン | 作成日時:2020年10月23日 13時