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『…こう、ですか？』
捲れているドレスの裾を直し、両足を体育座りのように揃えた。
｢そのままでいろ｣
との彼の指示通り、じっとしていると私の後ろに腕を回し、膝下に手を通すとそのまま片腕で抱っこされ……
され…て………
は？
『ん"ん"ｯ!?』
｢…自業自得だ｣
確かに"足の痛み"に関してそうですけど、"これ"は完全にサカさんのせいだからｯ!!
グラッと倒れそうになった私は反射的に彼の肩に手を添え、バランスをとるがキャパオーバーとはこのことをいうのかプシューと顔に熱を集め、声にならない想いがボコボコと器から零れる。
近い、筋肉ヤバい、声、香り、死ぬ……ｯ!!
心臓が今にも張り裂けんばかりにバクバクしているのがよく分かる。
落ち着け私、ここはヤケクソでもなんでもいいから冷静になるんだ
あのホールの中に記者が紛れ込んでいないとは限らない。この姿を見て変なスキャンダルを流されては"推し"が記事による勘違いを世間から被ることになる、それだけ避けなければ
『ほ、ホールには』
｢…戻らん｣
良かったぁああｯ!!
消え入りそうな声ではあるが声自体を出せた自分に称賛を送りたい
なんてったって"推し"の横顔が
ほんの、
ほんの"数十センチ"という近さにあるのだ
目を合わせないよう私はギュッと目を瞑り、ふっと歩く振動が止まったことに気づく。私は目を開ける、するとさっきまで貴族の彼と自分が座っていたベンチに戻ってきていた。
そっと降ろされると｢ここにいろ｣と。
『ど、どちらへ』
｢お前の足を冷やさならん……癪だが、彼奴を呼んでくる｣
そういうと彼は私のヒールをベンチの傍に揃えて置くと、その場から居なくなった。
next…■
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あゆ(プロフ) - サカズキさん推しなので凄く嬉しいです。サカズキさんはあまり人気がなく小説も殆どが更新停止が多いので貴方様の小説を見つけた時はすごく嬉しくて毎日最低一回は読ませてもらってます。ずっとずっと応援してます。ゆっくりでいいのでこれからも更新頑張ってください！ (2021年1月25日 15時) (
レス) id: e50713e1b7 (このIDを非表示/違反報告)
Marubox(プロフ) - あゆみさん» コメントありがとうございます。空いた期間がある中、待って頂けているなんて嬉しいです!!!神出鬼没の不定期更新ですがこれからもよろしくお願いします！ (2021年1月12日 22時) (レス) id: db25b1c069 (このIDを非表示/違反報告)
あゆみ - 更新をずっと待っていました！！Maruboxさんの小説大好きです。これからも更新頑張ってください、応援しています！ (2021年1月12日 1時) (レス) id: b1aca0bc48 (このIDを非表示/違反報告)
Marubox(プロフ) - リリアさん» コメントありがとうございます。私の作品を癒しにして頂けるとは！テストですか、ほほぅ……You belong to me.の方でリク頂ければご褒美になるかは分かりませんが宜しければどうぞ！更新もちまちま頑張ります！ (2020年9月2日 19時) (レス) id: db25b1c069 (このIDを非表示/違反報告)
リリア(プロフ) - あーー！！更新をずっと待っていました！！テストが近くてどうにか癒しが欲しい時に来たこの更新、嬉しすぎて叫び出しそうです！！これからも更新頑張ってください！！ (2020年9月2日 18時) (レス) id: a1c1a0f2f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Marubox | 作者ホームページ：https://twitter.com/maru_kibun
作成日時：2020年7月27日 14時
