No.056 ページ9
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大樹「…ごめんね、」
あさみ「え、」
大樹「困らせてる、よね。」
あさみ「ううん、大丈夫。ちゃんと、考えるから」
大樹「ありがとう」
あさみ「うん、こっちこそ、ありがとう」
立ち去った大樹の背中を見ながらあさみは苦しそうに息を吐いた。
あさみ「…どうすれば、いいんだろ、」
晩ご飯を食べにメンバー達は宿に戻り、Aと夏喜以外のメンバーが集まる。
まみ「…また、夏喜くん達いないん、?」
なな「昨日もいなかった、よね、」
壱馬「どこにいるんやろ」
そんなメンバーにスタッフが声をかけた。
「今、2人は一緒にいるので、先に食べていてください。」
そう。A達はルール違反をした。つまり、それなりの罰として、
「その変わり、今2人が一緒にいる分、Aは最終日前日の告白の権利を破棄することになりました。」
え、と口を揃え呆然とする他メンバー。
《鷲尾:え、ほんと破棄したの…》
《井上:せっかくの権利やったのに》
《Niki:なんで…》
───────数十分前の話。
夏喜「今日は、2人がいい。」
『…わかっ、た、』
「つまり権利は…」
『いらないです。』
「わかりました。みんなにはそう伝えておきます。」
2人は手を繋いで水族館から出る。そして海へと向かい、浜辺を歩く。
『…ねぇ、色んなこと聞きたい』
夏喜「うん。俺も。」
『じゃあ…どんな人が好き?』
夏喜「甘い物好きで、よく食べて、髪が綺麗で、よく笑う人」
『私はね、歩幅を合わせてくれる人、目を合わせてくれる人、一緒に笑ってくれる人、食べ物の趣味が合う人かな』
夏喜「なるほど」
『あと、礼儀が正しい人!』
夏喜「うん、それは大切笑」
『夏喜くんは?聞きたいこと、ある…?』
夏喜「んー、」
ただ手を繋いで歩くだけ。それだけなのに、彼らの間にはとっても穏やかな空気が流れ、2人だけの、特別な空間ができていた。
そして帰ったのは、他のメンバーが夕ご飯を終え、フリータイムの時だった。
夏喜「そっか、晩ご飯各自で作るんだったっけ」
『そう言えばそうだったね笑』
夏喜「ってことはAの手作り食べれたってこと?」
『そう、なるね笑』
夏喜「うっわ惜しいことした気がする」
『ははっ』
二人で話していると、そこに来たのはまみで。
Aが下を向くと、まみが声をかけたのは────
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みー - 更新楽しみにしてます!夏喜とむすばれてほしいです!頑張ってください! (2020年11月24日 16時) (レス) id: eb7449c30b (このIDを非表示/違反報告)
來花(プロフ) - いつも更新楽しみしにしています!夏喜くんと結ばれて欲しいと思ってます! (2020年11月15日 16時) (レス) id: 7742aa0a22 (このIDを非表示/違反報告)
m - はじめてまして!この作品面白くて一気読みしてしまいました!ラベンさんの作品大好きです!これからも更新楽しみに待ってます!お身体に気をつけて頑張ってください! (2020年11月14日 19時) (レス) id: 0d36002f7b (このIDを非表示/違反報告)
ゆりか(プロフ) - 壱馬くんが報われて欲しいです!!続きが気になります!! (2020年11月12日 17時) (レス) id: ce3588ab80 (このIDを非表示/違反報告)
mako - 続き気になる、、頑張ってください (2020年11月11日 21時) (レス) id: 8eecc39748 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ラベン | 作成日時:2020年10月28日 13時