No.055 ページ8
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No side
場所を移動し、外に移った2人はベンチに座る。
不安そうにAを見る夏喜に対し、Aは今までに見た事もないような真剣な顔をしていた。
『あのさ、』
夏喜｢うん、｣
『もっと、周りを見ようって思ってる。』
夏喜｢…え、？｣
『まだあと3日もある、から、他の人とも、たくさんお話したいって思って、』
夏喜｢っ、｣
『っ、違うの！夏喜くんのことは、その、す、…夏喜くんに対しての、この気持ちが変わることは、ないと思う。きっと。っていうか、絶対。』
夏喜｢…うん、｣
『だけど、ここで終わらせるのは、違うって、思った』
夏喜｢そっ、か、｣
『だからね、途中告白の権利は、棄権する』
《Niki:え、》
《鷲尾:使えばいいのに…》
『だから、私は、明日から、他の人とも話そうと思う。夏喜にも、そうして欲しい。』
夏喜｢…｣
『でもこれだけは、覚えておいて欲しい。私は夏喜くんが、1番だよ』
Aはその場を立ち去ろうとしたけれど、夏喜は立ち上がったAの腕を掴んで行かせようとしなかった。
『夏喜、くん、？』
夏喜｢明日から、俺も他の人と話すから、だから、あと少し、今日だけは、2人がいい｣
(( 大樹とあさみ ))
大樹｢ごめんね、急に｣
あさみ｢ううん、平気だよ｣
ニコニコと笑いながら大樹はポケットを漁り、何かを取りだした。
大樹｢これ、あげる！｣
あさみ｢え、ありがと、｣
あさみが受け取ったものは透明のキラキラするイルカのチャームがついたネックレス。
あさみ｢可愛い〜！｣
大樹｢あさみちゃんみたいに可愛かったから、プレゼントしたくてさ。｣
あさみ｢…ありがとう｣
照れたようにあさみが笑い、大樹は真剣な顔になる。
大樹｢あのさ、｣
あさみ｢うん？｣
大樹｢あさみちゃんが北人のことを好きなのは、もう、見ててわかる。｣
あさみ｢…う、ん、｣
大樹｢でも、北人ばっかじゃなくて、Aばっかじゃなくて、他の人も見てほしい。他って言うか…俺を。見て。｣
あさみ｢…大樹くん、｣
大樹｢俺、もしかしたら傷付けてるかもしれないし、遠回しとかそういう上手いこと言えないから、ごめん。でも、俺の事、見て欲しい。｣
うん、と静かに頷いたあさみに大樹はちょっと微笑んだ。
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みー - 更新楽しみにしてます！夏喜とむすばれてほしいです！頑張ってください！ (2020年11月24日 16時) (
レス) id: eb7449c30b (このIDを非表示/違反報告)
來花(プロフ) - いつも更新楽しみしにしています！夏喜くんと結ばれて欲しいと思ってます！ (2020年11月15日 16時) (レス) id: 7742aa0a22 (このIDを非表示/違反報告)
m - はじめてまして!この作品面白くて一気読みしてしまいました!ラベンさんの作品大好きです!これからも更新楽しみに待ってます!お身体に気をつけて頑張ってください! (2020年11月14日 19時) (レス) id: 0d36002f7b (このIDを非表示/違反報告)
ゆりか(プロフ) - 壱馬くんが報われて欲しいです！！続きが気になります！！ (2020年11月12日 17時) (レス) id: ce3588ab80 (このIDを非表示/違反報告)
mako - 続き気になる、、頑張ってください (2020年11月11日 21時) (レス) id: 8eecc39748 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ラベン
| 作成日時：2020年10月28日 13時
