今日、大好きになりました【R＆F】２

No.079 ページ32

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夏喜×まみ(夏喜→まみ)





まみ｢呼んでくれて、嬉しい｣

夏喜｢うん。｣

まみ｢なぁ、写真撮らん？｣

夏喜｢いいよ。撮ろう｣




ツーショットを撮って無言が広がる。

まみは隣の夏喜をチラチラと見上げるけれど、夏喜はぼーっとしている。

まみは静かにため息をつき夏喜を見上げた。




まみ｢…夏喜くん、今何考えてるん？｣

夏喜｢え？｣

まみ｢ちゃんとまみのこと見れてる？｣

夏喜｢それは、｣

まみ｢もういいわ｣

夏喜｢え？｣

まみ｢Aちゃんの所、行ってきてや｣

夏喜｢っ、｣

まみ｢私と一緒にいて、そんな顔されるなんて嫌や。うちにもな、プライドってもんがあるんよ？｣




夏喜の顔はずっと曇ったままで、まみはずっとそれを気にしていた。




まみ｢やから、今の夏喜くんは嫌や。｣




そう言ったまみは怒ったように夏喜を睨んだ。




まみ｢好きな人の笑顔すら見れんのやったら、意味無い。｣

夏喜｢ごめん、…ごめんしか、言えない、けど…ほんと、…ごめん｣

まみ｢はよ行って。｣




ん、と頷いた夏喜が背を向けて、まみも同じように背を向けた。

その途端まみは泣き崩れ、嗚咽を耐えるように口元を抑えて下を向く。

夏喜はそれに気付いたけれどぐっと踏みとどまってみんなの元へ戻る。


その最中、夏喜は立ち止まった。




夏喜｢…ぇ、｣




慎とAが、楽しげに笑っているところを見てしまったから。

それを見て夏喜は泣きそうになった。




夏喜｢…自業自得だ、｣




セットされた前髪をぐしゃぐしゃと乱し悔しそうに唇を噛む。




夏喜｢…やっべぇな、｣





《井上:切ないなぁ…》
《Niki:でもこれで夏喜くんがAちゃんの所に行って、北人くんがあさみちゃんのところに行けばいいのにな…》
《鷲尾:今回ドロドロすぎだし切なすぎてドラマ見てるみたいですね》
《井上:ほんまに！今日好き史上最強のドロドロやで》





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