エボルブルス side.O ページ10
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週の半数をここで過ごしているであろうルスクドゥーテ公爵家のご令嬢。
このご令嬢は我が強いだけではなく、自由奔放である。
こちらの邪魔をするだけ邪魔をして帰っていく。
邪険に扱っても気にせず来るところは一周まわって関心すら覚える時もある。
そんなご令嬢は今、らんらんの花園にいる。
変な意味やなくてそのままの意味やで？
「おや、これはA嬢」
声をかけると笑顔を向けられる。
普通にしとったらキレイな人なんやけどなぁ...
あ、なんか大先生みたいやから今のナシ
「オスマン様、ごきげんよう」
「どうも。
よく来てるけどお父上は何も言わないのかい？」
「お父様には内緒で来てますの！
だから何も言われませんわ」
すごいイイ笑顔で言ったけど...え？ここに黙って来てんの？
「な、内緒で...？」
「ええ！
ところでオスマン様、こちらの花の名称ってご存知ですか？」
爆弾発言をしたことに気付いてないのか、話は花へと逸らされた。
花弁の先がピンク色になっている花を指しているご令嬢。
らんらんの話を思い出す。
「...アザレアです」
これで間違えてたら、らんらんに謝ろ
「かわいいですわね...
城下で手に入りますの？」
「植えた者にお聞きして手紙にてお知らせいたします」
「そう...
あ、手紙は要りませんわ」
...聞いてきたくせに。
どうせまた来るからとか思ってるんやろな...
来ても数回ははぐらかしてやろうと心に決めた。
「オスマン様がお分かりになるお花で、尚且つすぐに城下で買えるものってありますか？」
城下で買えるか？
ということは知らせたらこのまま帰るんじゃないか？
「少々お待ちくださいませ」
それならちゃんとした情報を与えてやろうと席を外す。
「らんらんどこめぅ〜？」
《どしたの？》
「いつものご令嬢を追い払えそうやから手を貸してほしいめぅ〜」
意外と近くにいたらんらんに事情を説明する。
花が見える位置にらんらんが隠れて、インカムで情報を流してもらうことになった。
わがままな小娘とはいえ、本当に黙って来てるのか分からないご令嬢を待たせているので少し急ぐ。
チクられたらたまったもんじゃない
「遅くなりました」
「オスマン様...」
しゃがみこんでいたのでいたので気分でも悪くなったのかと思ったが、そうではなかったらしい。
でも少し悲しそう...？
「...どうかされましたか？」
「え？い、いえ、何もありませんわ」
慌てて笑顔になるご令嬢に違和感を感じながらもインカムを繋げた。
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あびゃ - あ、あ、あ、すきです………！ (2020年9月28日 18時) (
レス) id: f84fa23a4c (このIDを非表示/違反報告)
アズライト@pitter - 7-10様 それなすぎてつらいです(?) (2020年9月20日 20時) (レス) id: 9961c78004 (このIDを非表示/違反報告)
7-10(プロフ) - あー！あーーー！！！すきです！！！！！！！！！悪役令嬢の！！概念が！！！壊れる！！！！！！！でもすき！！！！！！！！！！！！！ (2020年9月17日 3時) (レス) id: ffef8138f8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふたみや遥
| 作成日時：2020年2月22日 20時
