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「なによ？」
「いやー、素直だなと思って」
「…たまには褒めてあげなきゃね」
「ぬはっ、そりゃあどうもー」
あ、やっといつもみたいに笑ってくれた。
スーツ姿の佐久間はどこか堅苦しいというかなんと言うかだ。
「にしても驚いたわ。もう他にバイトしてないよね？」
「うん、お弁当屋と本屋。てかさ、佐久間って少女漫画読むんだね」
「ん？ 読むよー」
ダンスを踊る時の佐久間は人懐っこくてチャラチャラした感じがあって、なのにまさか少女漫画をあんなに大量に購入して行ったことに後から驚いたんだよね。
鮪の刺身をパクリと頬張ってモグモグしながら、唇の端についた醤油を舐めとって佐久間は、ちょっと言いづらそうに上目遣いで私を見てきた。
「佐久間ねー、アニメ好きなの」
「アニメ？」
「うん。色んなジャンル好きだから漫画なら少年漫画から少女漫画まで色々読むし、アニメも一通り観てる、アニメのライブだって行くしー、グッズだっていっぱい買っちゃう」
「それって、」
「そ、オタクなの」
私が目をぱちくりさせていたら、気まずそうに視線を下げられた。
「気持ち悪い？オタクとか、女子は嫌がるっしょ？」
「……え？ そうなの？」
オタクなんて今時そこいらに五万と居るじゃない。
逆に趣味がない私には、そんなにハマれるものがある佐久間が更に羨ましくなったけど。
「凄いじゃん。特技はダンスで趣味はアニメや漫画なんて、すっごく人生楽しそう」
「……楽しそう？ あ、うん、そだねー」
「佐久間？」
「正直引かれるかと思ったわ。だから、ちょっと嬉しい」
哀愁漂う笑い方がやけに気になった。
これまで見ていた佐久間とはなにかが違うくて、はっきりなにとはわからないけど。
「よっしゃ！ 今日は佐久間さんの奢りだー飲め飲めー！」
元気ないように思えば、急にいつものハイテンション。
私の持っているグラスに自らコツンとして「かんぱーい！」と、残りのお酒を一気に飲み干していた。
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ゆきんこ(プロフ) - ゆんさん» ゆん様、こちらにもコメント有難うございます！とっても嬉しいです(^-^)私が好きな彼を妄想して書かせてもらってますので、それで気に入って下さると本当に嬉しいです！おまげで、しっかり読んでもらえて幸せです☆有難うございました(o^-^) (2021年4月16日 21時) (
レス) id: 4eb798e005 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん(プロフ) - 続けてコメント失礼します...！作者様が作り出す桃さんが本当に素敵で、読んでいてずっと胸がぎゅっとなってました。ハラハラもしましたが、最後ちゃんと幸せを掴めて良かったです（；＿；）あと最後のおまけでまた泣きました（笑） (2021年4月16日 21時) (レス) id: 9b672a5393 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - せいなさん» せいな様、その初めてを私に下さり有難うございます！嬉しいです！泣いてくださるほど感情に入り込めた事更に嬉しい。こちらこそ見つけて下さり、そして読んで下さり、コメント下さり有難うございました(^^) (2021年4月8日 8時) (レス) id: 4af061861f (このIDを非表示/違反報告)
せいな(プロフ) - 初めまして。感想なんてはじめて書きます。笑こんなに泣いた小説ははじめてでした。すっごい感動しました。素敵な作品を作っていただき、ありがとうございます。この作品大好きです。 (2021年4月8日 0時) (レス) id: 6e9aa29fb4 (このIDを非表示/違反報告)
☆ゆきんこ☆(プロフ) - 雪の王子様さん» こちらにも有難うございます！お付き合いしてると錯覚してもらえるなんて、凄い褒め言葉です！嬉しい（泣）素敵なコメントほんとに有難うございました！ (2020年10月7日 13時) (レス) id: e8f02d2b5a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：☆ゆきんこ☆
| 作成日時：2020年9月11日 12時
