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「逃げちゃえばいいんじゃね？」
「……は？」
店長さんに佐久間との事情を話せば、佐久間も満更じゃないと思うよって。
まったくそんな期待させないでよ。
そして彼の言った言葉に驚いたのは私と、彼の彼女。
「逃げちゃえって、それ本気？」
「…まあ、半分本気ってとこ。それくらいしなきゃ佐久間の人生きっと変わんねぇよ」
「…………」
彼女に言ったのか、それとも私に向けたのか。
どちらにせよ、その突拍子もない発言がある意味私に勇気を与えたのかもしれない。
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「ねえ、佐久間。私と逃げよ？」
「Aなに言って、」
自分よりも大きな手を両手でギュッと握り締める。
やっと掴んだこの手をもう離したくないんだもん。
温かい手を自分の頬に持っていけば、佐久間は大きな瞳を細めて辛そうにする。
「……できねぇよそんなこと」
「待ってるから」
「明日の夜。いつも佐久間が此処に居た時間に私待ってるから、私と逃げても良いと思うなら来てよ……絶対来て？」
ゆっくりと手を離して立ち上がる。
.
.
「"さあて、そろそろ帰りますかー"」
私は佐久間に背を向け歩き出した。
何も言わない佐久間の視線を感じながら。
佐久間、明後日からは同じ場所に帰ろうよ？
自分たちを縛ってるもの、なにもかも捨てて。
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ゆきんこ(プロフ) - ゆんさん» ゆん様、こちらにもコメント有難うございます！とっても嬉しいです(^-^)私が好きな彼を妄想して書かせてもらってますので、それで気に入って下さると本当に嬉しいです！おまげで、しっかり読んでもらえて幸せです☆有難うございました(o^-^) (2021年4月16日 21時) (
レス) id: 4eb798e005 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん(プロフ) - 続けてコメント失礼します...！作者様が作り出す桃さんが本当に素敵で、読んでいてずっと胸がぎゅっとなってました。ハラハラもしましたが、最後ちゃんと幸せを掴めて良かったです（；＿；）あと最後のおまけでまた泣きました（笑） (2021年4月16日 21時) (レス) id: 9b672a5393 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - せいなさん» せいな様、その初めてを私に下さり有難うございます！嬉しいです！泣いてくださるほど感情に入り込めた事更に嬉しい。こちらこそ見つけて下さり、そして読んで下さり、コメント下さり有難うございました(^^) (2021年4月8日 8時) (レス) id: 4af061861f (このIDを非表示/違反報告)
せいな(プロフ) - 初めまして。感想なんてはじめて書きます。笑こんなに泣いた小説ははじめてでした。すっごい感動しました。素敵な作品を作っていただき、ありがとうございます。この作品大好きです。 (2021年4月8日 0時) (レス) id: 6e9aa29fb4 (このIDを非表示/違反報告)
☆ゆきんこ☆(プロフ) - 雪の王子様さん» こちらにも有難うございます！お付き合いしてると錯覚してもらえるなんて、凄い褒め言葉です！嬉しい（泣）素敵なコメントほんとに有難うございました！ (2020年10月7日 13時) (レス) id: e8f02d2b5a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：☆ゆきんこ☆
| 作成日時：2020年9月11日 12時
