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子供の頃から自分を表現するのが苦手で、周りに合わせ流されて生きてきた。
高校を卒業して大学にも行って、さて就職活動となった時、私はこのまま流された人生でいいのかってそこで足を止めてしまった。
周りが就職活動を頑張ってるなか、私は何がしたいのか？何ができのか？それを考えて過ごしていたけど、そもそも夢なんてないし特技もない、ああ何もない人間だなって。
だからだろう、親だって私に無関心だ。
元々仕事人間の両親は、私を産んで育てたってことで満足してるのか、就職活動をしない辺りから完全に見放されたように思う。
そして私はフリーターになった。
「Aちゃん、今日はもう上がっていいよ！」
「はーい。あ、これ貰ってもいい？」
「いいよいいよ、余っても棄てるだけだから持っていっておくれ！」
「ありがとう」
バイトの一つであるお弁当屋。
二人分のお弁当を貰って向かう場所は、妖精のように舞って踊る彼のもと。
「佐久間〜」
「んにゃ？ あ、A。バイト終わったのー？」
自転車を停めて声をかけたら、振り返った佐久間が帽子を取ってくしゃくしゃと前髪を弄った。
あれ？金髪じゃない？
「ん？ どった？」
「いや、髪。あ、ご飯食べた？ お弁当いる？」
「いるー！ お、めっちゃ美味そう！ あ、髪ね染めた変でやんすか？」
バタバタと駆け寄ってきて、手にぶら下げていた袋を取った中を覗く姿はまるで犬だ。
くんかくんかして、顔を上げたアヒル口男の背後に尻尾が見える。
「変ではない。ただ金髪から黒髪って、なんか幼くなるね」
「にゃは、そうー？」
うを！唐揚げじゃん！ と、お弁当の蓋を開けて頬張る佐久間。
小さな顔がパンパンになるくらい詰め込まなくても。
「ぐふっ…うっ」
「ほら〜やっぱり詰まらせる。はい、お茶」
ブンブンと首を振るから「なに？」と聞くと、意地で飲み込んで難を越えた佐久間がしゅんとして言う。
「佐久間はお茶が飲めないんだぞ」
「…………」
かわいいかよ。
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ゆきんこ(プロフ) - ゆんさん» ゆん様、こちらにもコメント有難うございます！とっても嬉しいです(^-^)私が好きな彼を妄想して書かせてもらってますので、それで気に入って下さると本当に嬉しいです！おまげで、しっかり読んでもらえて幸せです☆有難うございました(o^-^) (2021年4月16日 21時) (
レス) id: 4eb798e005 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん(プロフ) - 続けてコメント失礼します...！作者様が作り出す桃さんが本当に素敵で、読んでいてずっと胸がぎゅっとなってました。ハラハラもしましたが、最後ちゃんと幸せを掴めて良かったです（；＿；）あと最後のおまけでまた泣きました（笑） (2021年4月16日 21時) (レス) id: 9b672a5393 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - せいなさん» せいな様、その初めてを私に下さり有難うございます！嬉しいです！泣いてくださるほど感情に入り込めた事更に嬉しい。こちらこそ見つけて下さり、そして読んで下さり、コメント下さり有難うございました(^^) (2021年4月8日 8時) (レス) id: 4af061861f (このIDを非表示/違反報告)
せいな(プロフ) - 初めまして。感想なんてはじめて書きます。笑こんなに泣いた小説ははじめてでした。すっごい感動しました。素敵な作品を作っていただき、ありがとうございます。この作品大好きです。 (2021年4月8日 0時) (レス) id: 6e9aa29fb4 (このIDを非表示/違反報告)
☆ゆきんこ☆(プロフ) - 雪の王子様さん» こちらにも有難うございます！お付き合いしてると錯覚してもらえるなんて、凄い褒め言葉です！嬉しい（泣）素敵なコメントほんとに有難うございました！ (2020年10月7日 13時) (レス) id: e8f02d2b5a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：☆ゆきんこ☆
| 作成日時：2020年9月11日 12時
