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ヒラヒラと桜の花びらが宙を舞って、そしてパサッと落ちた。
「もう春も終わりでやんすなー」
公園のベンチに座って、遠くの方で花見をしている親子を見て微笑ましくなる。
チューとストロー越しにストロベリージュースを飲み込んで、ぐしゃっと紙パックを潰しゴミ箱に入れる。
「さあて、もうひと回り行きますかー」
ベンチにかけていたジャケットを羽織り直して気怠い身体に鞭打って歩き出す。
持ち前の明るさとコミニュケーション能力を活かして営業職についた。
割と自分でも向いてる職だとは思うけど、ふと時々ほんとにこれでいいのかなんて思う。
「佐久間くん、良かったら今度コレでもどう？」
「はい！是非お供させてください！」
「じゃあまた連絡するよ」
「はい！お待ちしております！」
取引相手が見えなくなるまで笑顔で見送って、居なくなったことを確認してから浅く息を吐いた。
はあ、ゴルフか。
佐久間、ダンス以外のスポーツてんでダメなんだよなー。
でもこれも仕事、上手くないなりに方法はあるから仕事を貰うために頑張るしかない。
「あー、嫁に癒されてえ」
あと一件終わらせて、早く家に帰って録り溜めたアニメに癒されよう。
と、思ったのに………
「なんで此処にいんの？」
「やっほー」
マンションのエントランスの隅っこにしゃがんでスマホを見ていたAが、俺に気付いて顔をあげた。
キラキラと輝く大きな瞳で俺を見上げてる。
「やっほーじゃない。なにしてんの？」
「佐久間待ってた」
迷うことなくはっきり言われてしまうと、ああそうですかって答えるしかなくて。
数ヶ月前に俺が踊っているところで出会ってから、そこからちょこちょこ会うようになりいつの間にか友達以上なんちゃら未満な関係？
うーん、つまり微妙な関係が続いてる。
なんせAは佐久間さんのことが好きだっておおぴろげに言うもんだから。
「今日はダンスしないの？」
「しねえーよ。今日は嫁を愛でる日なのー」
「あ、じゃあ私もー」
オートロックを解除してドアを抜けると、当然のように後ろにピタリと張り付いて着いてくる。
首だけ振り向けば、ん？なんて首を傾げて可愛い奴。
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ゆきんこ(プロフ) - ゆんさん» ゆん様、こちらにもコメント有難うございます！とっても嬉しいです(^-^)私が好きな彼を妄想して書かせてもらってますので、それで気に入って下さると本当に嬉しいです！おまげで、しっかり読んでもらえて幸せです☆有難うございました(o^-^) (2021年4月16日 21時) (
レス) id: 4eb798e005 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん(プロフ) - 続けてコメント失礼します...！作者様が作り出す桃さんが本当に素敵で、読んでいてずっと胸がぎゅっとなってました。ハラハラもしましたが、最後ちゃんと幸せを掴めて良かったです（；＿；）あと最後のおまけでまた泣きました（笑） (2021年4月16日 21時) (レス) id: 9b672a5393 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - せいなさん» せいな様、その初めてを私に下さり有難うございます！嬉しいです！泣いてくださるほど感情に入り込めた事更に嬉しい。こちらこそ見つけて下さり、そして読んで下さり、コメント下さり有難うございました(^^) (2021年4月8日 8時) (レス) id: 4af061861f (このIDを非表示/違反報告)
せいな(プロフ) - 初めまして。感想なんてはじめて書きます。笑こんなに泣いた小説ははじめてでした。すっごい感動しました。素敵な作品を作っていただき、ありがとうございます。この作品大好きです。 (2021年4月8日 0時) (レス) id: 6e9aa29fb4 (このIDを非表示/違反報告)
☆ゆきんこ☆(プロフ) - 雪の王子様さん» こちらにも有難うございます！お付き合いしてると錯覚してもらえるなんて、凄い褒め言葉です！嬉しい（泣）素敵なコメントほんとに有難うございました！ (2020年10月7日 13時) (レス) id: e8f02d2b5a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：☆ゆきんこ☆
| 作成日時：2020年9月11日 12時
