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「ねえ、佐久間〜。お腹空いたあ」
「だったら飯食いに行けば？」
そうじゃない。
「あ、あれ欲しい！買って？」
「指輪…ああ言うのは彼氏に買ってもらいなさーい」
だからそうじゃないの。
「ねえ、佐久間、」
「つうか、お前年下なのになんで出会った時から呼び捨てなの？」
気にするとこそこ？
「ねえ、佐久間くんってどんな子がタイプ〜？」
「……急に"くん"付け違和感あるからやめて。佐久間のタイプは〜……」
「やっぱり良い」
「なんででやんすかー！？ 今から嫁たちへの愛を語ろうとしてたのにーー！！」
だから嫌なんだよ。
気づけバカ。
アニメオタク。
コンビニで買ったばかりの炭酸飲料をガブカブ飲んでる佐久間を横から見ると、男らしい喉仏がリズム良く動く。
じっと見すぎたのか、佐久間がチラッと私を見てから持っていたペットボトルの飲み口を私に向けて、
「飲む？」
「っっ、」
なんて私が照れることを分かってて、ニヤリと口角を上げて笑うんだ。
「いるっ！」
「くはっ、いるんだ？」
「……ふん」
細くて長くて少し桃色の綺麗な指で口を隠してクスクス笑いながら、私にペットボトルを奪われても文句は言わない。
そんな佐久間から視線を逸らして、ちょんと飲み口に唇を押し当てた。
「間接ちゅー」
「っ……ぶはっ」
「にゃはは！ 大丈夫？ ンなに焦んなくてもいいじゃん」
「ばかっ、アホっ、アニメオタクっ！」
「ひひひっ、お前の悪口それだけ？ 最後のは悪口でもないけどな」
くそっ。
こうなると勝てないのは分かってるからペットボトルを突き返した。
「さあて、そろそろ帰りますかー」
腰掛けていたベンチから立ち上がって背を伸ばす。
ひんやりとする風を頬に感じながら、月夜に照らされた佐久間の姿をずっと見つめていたいなと密かに願った。
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ゆきんこ(プロフ) - ゆんさん» ゆん様、こちらにもコメント有難うございます！とっても嬉しいです(^-^)私が好きな彼を妄想して書かせてもらってますので、それで気に入って下さると本当に嬉しいです！おまげで、しっかり読んでもらえて幸せです☆有難うございました(o^-^) (2021年4月16日 21時) (
レス) id: 4eb798e005 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん(プロフ) - 続けてコメント失礼します...！作者様が作り出す桃さんが本当に素敵で、読んでいてずっと胸がぎゅっとなってました。ハラハラもしましたが、最後ちゃんと幸せを掴めて良かったです（；＿；）あと最後のおまけでまた泣きました（笑） (2021年4月16日 21時) (レス) id: 9b672a5393 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - せいなさん» せいな様、その初めてを私に下さり有難うございます！嬉しいです！泣いてくださるほど感情に入り込めた事更に嬉しい。こちらこそ見つけて下さり、そして読んで下さり、コメント下さり有難うございました(^^) (2021年4月8日 8時) (レス) id: 4af061861f (このIDを非表示/違反報告)
せいな(プロフ) - 初めまして。感想なんてはじめて書きます。笑こんなに泣いた小説ははじめてでした。すっごい感動しました。素敵な作品を作っていただき、ありがとうございます。この作品大好きです。 (2021年4月8日 0時) (レス) id: 6e9aa29fb4 (このIDを非表示/違反報告)
☆ゆきんこ☆(プロフ) - 雪の王子様さん» こちらにも有難うございます！お付き合いしてると錯覚してもらえるなんて、凄い褒め言葉です！嬉しい（泣）素敵なコメントほんとに有難うございました！ (2020年10月7日 13時) (レス) id: e8f02d2b5a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：☆ゆきんこ☆
| 作成日時：2020年9月11日 12時
