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「誕生日おめでとう」
はい、とビニール袋からプリンを出してご丁寧に蓋も取って私の手にポンと乗せてくれた。
スプーンも渡されて「召し上げれ」って。
パクッと一口放り込めば途端に生クリームの甘みが口内に広がっていく。
「おいし」
「良かった。次はもっと大きなケーキ食べさせてあげるね」
「…遊園地行きたい」
「うん、行こっか」
「絶対だからね。約束破ったら…」
破ったらどうすんの？
なんてプリンよりも甘い甘い笑顔で聞かないでよ。
"嫌いになるから"
なんて言えないこと知ってるくせに。
「佐久間の嫁粗大ゴミに出してやる」
「ええっ！？ Aっ、それはダメ！絶対ダメだんかな？ いやその前に約束破ンねぇから！」
「ふふふ」
慌てぶりが相当なもので、佐久間にそれだけ大事にされてる"嫁"たちが初めて羨ましくなった。
"彼女"も同じくらい大切なの？
ねえ、佐久間、このプリン甘すぎるよ。
.
「A、飯行こ」
バイト先の本屋の前でやたらと目立つ男に待ち伏せされた。
「どこ行くの？」
連れ立って歩き、隣の蓮を見上げるとスマホの画面を向けられた。
"話題のラーメン屋さん"
「ラーメン？」
「美味いんだって」
「へえ」
バスに乗ってそのラーメン屋がある場所に着けば、蓮は地図アプリを開いてどんどん住宅街の中へ入っていく。
ほんとにこんなとこにラーメン屋あんの？
そう思ってキョロキョロしてたら立ち止まった蓮の背中にぶつかった。
「あった」
「……あ、ほんとだ。昔ながらのラーメン屋さんだね」
「並ぼうぜ」
口数は少ないけど、実はすごく喜んでんだよこの子。
ルンルンで長い足を店へと向けて歩き出したからね。
「いらっしゃいませ〜！ そこの空いてるとこ座って下さい！」
店に入ると元気な女の子にカウンター席に座るように言われて、二人並んで座ってメニューを見ていたら、コトンと水が置かれたから見上げると、タオルを巻いたお兄ちゃんに見下ろされていた。
この人がラーメン作るのかな？
他には女の子しか居ないし確実にそうだろうけど、なんで私睨まれてんの？
なんかした？
「なんすか？」
ダラダラと汗をかきはじめた時、蓮が頬杖つきなながら尋ねてる。
お、聞け聞け！
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ゆきんこ(プロフ) - ゆんさん» ゆん様、こちらにもコメント有難うございます！とっても嬉しいです(^-^)私が好きな彼を妄想して書かせてもらってますので、それで気に入って下さると本当に嬉しいです！おまげで、しっかり読んでもらえて幸せです☆有難うございました(o^-^) (2021年4月16日 21時) (
レス) id: 4eb798e005 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん(プロフ) - 続けてコメント失礼します...！作者様が作り出す桃さんが本当に素敵で、読んでいてずっと胸がぎゅっとなってました。ハラハラもしましたが、最後ちゃんと幸せを掴めて良かったです（；＿；）あと最後のおまけでまた泣きました（笑） (2021年4月16日 21時) (レス) id: 9b672a5393 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきんこ(プロフ) - せいなさん» せいな様、その初めてを私に下さり有難うございます！嬉しいです！泣いてくださるほど感情に入り込めた事更に嬉しい。こちらこそ見つけて下さり、そして読んで下さり、コメント下さり有難うございました(^^) (2021年4月8日 8時) (レス) id: 4af061861f (このIDを非表示/違反報告)
せいな(プロフ) - 初めまして。感想なんてはじめて書きます。笑こんなに泣いた小説ははじめてでした。すっごい感動しました。素敵な作品を作っていただき、ありがとうございます。この作品大好きです。 (2021年4月8日 0時) (レス) id: 6e9aa29fb4 (このIDを非表示/違反報告)
☆ゆきんこ☆(プロフ) - 雪の王子様さん» こちらにも有難うございます！お付き合いしてると錯覚してもらえるなんて、凄い褒め言葉です！嬉しい（泣）素敵なコメントほんとに有難うございました！ (2020年10月7日 13時) (レス) id: e8f02d2b5a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：☆ゆきんこ☆
| 作成日時：2020年9月11日 12時
