342：喧嘩だって君となら ページ49
-ジニョンside-
JN「そうだ、実は昨日バロから
Aちゃんの話し聞いたんだ」
「…私の話しですか?」
JN「そう、Aちゃんが中学生の頃
どんな子だったか知りたくて」
僕がそう言った途端表情を変えてバロの元に駆け出したAちゃん。
「バロっ!!ジニョンさんに何言ったの!?」なんて体を揺らすから
ソファーで横になってたバロもいきなりの事で驚いてる
BR「は?…何が」
「だから!!昨日バロに昔の私の話しを
聞いたってジニョンさんが言うから!!」
BR「あぁ…別に…大した事言ってねぇよ」
「本当?…それならいいけど…」
BR「まぁ…超バカで英語はいつも
赤点だったって言ったくらい」
まるでわざと怒らせる様な口調でそう言ったバロに、案の定怒り始めたAちゃん
「何でそんな事言うのよっ!!!」
BR「何でって本当の事だからだろ!?」
「もーっ最低!!信じらんないっ!!
なんでいつもそうなのよ!!!」
BR「何がだよ!!本当の事言っただけで
何が悪いんだよ!!」
「そういう問題じゃないでしょ!?
人が気にしてる事平気で言うんだからっ!!」
JN「いやっ、Aちゃん…
僕が聞いたから教えてくれただけだし
そんなにバロを責めないで…」
「そ、そうですけど…」
BR「ったく…」
たまらず僕が止めに入ると喧嘩は終わったものの
2人は一瞬にらみ合った後プイッとそっぽを向いてしまった
JN「ごめんねAちゃん」
「いえそんなっ!!
ジニョンさんは何も悪くないです!!」
BR「そうだよヒョン、
悪いのは赤点取ってたAだろ」
「バロっ!!」
せっかく収まったと安堵したのにバロの一言でまた喧嘩を始めてしまった2人。
そんな周りも気にせず喧嘩をする2人の姿を見て、
やっぱりバロが羨ましいと思ってしまう自分がいた…
きっとそう思うのは、Aちゃんはバロには素直な気持ちをぶつけてる様な気がするから。
怒ったり笑ったり、思った事をそのまま伝えてる…そう見えるから。
バロと一緒だと良く見る言い合いや喧嘩だって僕はAちゃんとした事がない。
何があってもいつもAちゃんは“大丈夫です”と言って笑うからだ…
それは僕に遠慮しているように思えて少し寂しかったりする事を、
Aちゃんは知ってるだろうか…
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作者名：のん | 作成日時：2017年4月8日 21時
