好きな人には他に好きな人が居ます 7 (ページ38)

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331：安易過ぎる作戦ページ38

-バロside-

SD「かかった!!かかった!!!」

数秒も経たない内に本当に電話をかけてしまったらしく
ニヤニヤと携帯を耳にあてはしゃいでるサンドゥル。
そんなサンドゥルの事をなんだかんだ言いながらチャニとシヌヒョンも気になるらしく、
かすかに聞こえてくるコール音に全員で耳を傾けてる

PRRRR.....PRRRR.....

GC「……」

PRRRR.....PRRRR.....

CN「……」

PRRRR.....PRRRR.....

BR「……」

PRRRR.....PRRRR.....

SD「……出ない…」

CN「だろうな」

GC「な～んだ」

BR「だから言っただろ」

出るわけねぇだろそんなの。今の数秒が無駄になったぜ…

SD「あ"ーっ!!!!切られた～!!!!」

長いコール音の後どうやらヒョンに電話を切られたらしく、
大袈裟に騒ぎ立てているサンドゥルに俺達はため息をついた

CN「ま、そうだろうな」

BR「当たり前だろ」

GC「そりゃそうなるって」

SD「いやっ!!!こうなったら奥の手だ!!」

BR「なんだよ奥の手って…」

SD「フフフッ…なりすまし作戦!!」

CN・GC・BR「…はぁ??」

SD「だからぁ!!僕だってバレないように
　なりすますんだよ!!」

「シヌヒョンに!!」そう言ってテーブルに置いてあるヒョンの携帯を勝手に取るサンドゥルに、
「勝手に触るなよっ」と珍しく焦った表情を見せたシヌヒョン

SD「いいからいいから!!まぁ見てなって」

そう言ってなぜか自信満々なサンドゥルはヒョンの携帯で電話をかけ始めてしまった

BR「…ってか…それバレバレじゃね?」

GC「うん…僕もそう思う」

CN「はぁ…ジニョンに怒られる…」

そんな3人の会話も無視して電話をかけ続けてるけど、
やっぱりジニョンヒョンは出ない様子

SD「あっ!!シヌヒョンの電話まで切った!!
　シヌヒョンからだったら
　出ると思ったんだけどなぁ…」

BR「だからバレバレだっつうの」

SD「そうだっ!!チャニなら出るよ!!
　ヒョンはチャニに弱いからなぁ～」

GC「僕のはダメだよ!!」

そう言って携帯を隠したけれど、あっけなくサンドゥルに奪われてしまったチャニ

GC「あ～も～ダメだってば～!!!
　返してよ～!!」

SD「いいから、チャニからなら出るって」

GC「も～!!僕がヒョンに怒られたらどうするの～」

そう嘆くチャニを見ながら
俺はこの後の事を予測して自分の携帯をポケットに隠した

　