326：ただの思い出 ページ33
JN「‥‥……キスした?」
「え"っ!?!?」
JN「Aちゃんはいつ初めてのキスした?」
「え、あぁ…初めてのですか…」
どうやら今日の雑誌の取材でファーストキスの話題が出たらしく、
メンバー皆で初キスの話しを繰り広げたらしい。
そしてその話しを聞いた後、流れで私の初キスがいつか聞いてくるジニョンさん。
ジニョンさんの話しを聞きながらいつの間にか考え事をしていた私は
バロとキスしたのかって聞かれたのかと思って妙に驚いてしまった
「えっと…初めては…」
初めてのキスと聞かれて私が1番に思い出したのはなぜか、
中学生の頃バロに保健室でされてしまったおでこへのキス。
どうしてあの時の事を思い出したのか自分でもよく分からない、
ただおでこにキスされただけなのに、思い出しただけで恥ずかしくて顔が真っ赤になる…
そんな昔の記憶を辿りながら何て答えようか悩んでいると、
「やっぱ言わないで!!ショック受けちゃいそうだから…」なんて言いながら
私の口を塞ぐふりをしたジニョンさん
JN「でも…やっぱり気になるな…
思い出しただけでAちゃんの顔が
真っ赤になるくらいの出来事なんて…」
「そ、そんな大した話しじゃありませんよ。
それに初めてのキスっていうか…
ただおでこにキスされた時の事を思い出して」
JN「おでこに?」
「そうなんです、昔保健室で寝てる時に
おでこにキスされた事があって、
なんだかそれを思い出しちゃって…
可愛いですよねおでこって、
…あの頃はまだ子供だったから」
本当に…あの時は子供だったんだと思う。
おでこにキスされたくらいで動揺しちゃうなんて…
JN「でも…嫉妬しちゃうな…」
「フフッ、どうしてですか?
ただちゅってされただけなのに」
JN「だって…Aちゃんが
そんなに顔を赤くして照れるくらい
大事な思い出だって事でしょ?」
そう言って私の前髪をあげておでこに触れたジニョンさん
JN「Aちゃんのおでこに
キスしたその子に嫉妬しちゃうなぁ…」
「そんなっ、大事な思い出ってわけじゃ…
懐かしい思い出なだけですよ…」
別に大事な思い出ってわけじゃない。
ただ、なんとなく浮かんだだけで深い理由なんてないし…
きっとバロとあんな事があった後だから、思い出しちゃっただけだ…
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 34人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：のん | 作成日時：2017年4月8日 21時
