好きな人には他に好きな人が居ます 7 (ページ4)

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297：裏目に出た気遣いページ4

-ジニョンside-

今日はサンドゥルと僕のレコーディングの日。
お昼から始めて終わるのは日付が変わる頃だろうと思ってたけど、
今日はいつもより早く終わってサンドゥルも開放されたように喜んでる

SD「ヒョン!!今日は早く終わったね、
　帰る前にどこかでご飯食べようよ!!
　もう僕お腹ペコペコだからさー」

サンドゥルの言葉を聞いて時計を見ると夜の10時を過ぎていて、
確かに少しお腹もすいたけどまだやりたい事が残っていた僕は
「先帰ってていいよ」とサンドゥルに言いながらパソコンに目を向けた

SD「ヒョンは帰らないの?」

JN「うん、ちょっと作業してから帰る」

SD「そう?じゃあバロとでも食べるか…
　それじゃ僕は先に帰るけど
　ヒョンもあんまり無理しないようにね」

JN「うんありがと、じゃあな」

手を振りながら帰っていくサンドゥルを見送りまた時計を眺め、
思ったより早く終わったからAちゃんに連絡しようか…とも思ったけど、
今から連絡して待ち合わせても会えるのは早くて夜11時過ぎ。
僕からしたらそう遅くない時間だけど普通の人達からすれば十分深夜な時間帯…
そう考えると今から呼び出すのは申し訳なくて
僕は明日ゆっくり時間を取れるように作業を済ませておこうと考えた

JN「明日が楽しみだな…」

明日の事を考えながら1人でパソコンに向かい作業しているとガチャっと開いた部屋のドア。
サンドゥルが忘れ物でもして戻って来たんだと思い振り向くと、
そこにはサンドゥルではなくバロの姿が…

JN「あぁ、バロか」

BR「……」

JN「サンドゥルがバロとご飯食べるって
　言って帰ったけど、会わなかった?」

BR「…なんで」

JN「え?」

BR「なんで…ここにいるんだよ…」

僕の問いかけに答えもせず、なぜか固まった様にドアの前で立ち尽くしたままのバロ

BR「なんでヒョンがここにいるんだよ」

JN「フッ、なんだよそれ
　なんでって曲作ってたに決まってるだろ」

あまりにも可笑しいバ発言に笑ってる僕を見て、バロはなぜか眉をひそませた

JN「なに、僕がここに居たらおかしい?」

BR「だって…確か今日は……」

JN「…今日?今日がどうかした?」

BR「……マジかよ」

あからさまに不満げな顔をして「ったくアイツ」と言い捨てて出て行こうとするバロ。
僕は何の事かさっぱり分かっていなかったけど、とりあえずバロの腕をつかんで引き止めた

　