好きな人には他に好きな人が居ます 7 (ページ28)

今日:1 hit、昨日:16 hit、合計:16,717 hit

321：末っ子に要注意ページ28

-バロside-

BR「な、なぁ…次の服は…」

「あっ、こ、これ…」

BR「わ、わかった…」

Aから衣装を受け取り、そそくさと逃げる様にカーテンの中に入った俺

BR「はぁ…」

着替えながらも漏れる大きなため息…
その原因は、最近Aと会話はおろか目を合わす事すら出来ていないから。
…意識しすぎだって事は自分でも分かってる、
だけどあの日の事を思い出すとどうしても顔を見る事が出来ないんだ…
とはいえ、このままじゃいけないなんて事もよく分かってる。
気にしすぎなのか最近じゃジニョンヒョンと顔を合わせるのすら緊張してしまうし、
このままじゃ様子が変だと勘ぐられてしまうかもしれない…

BR「本当にどうにかしなきゃな…」

GC「何をどうするの?」

いつから俺の独り言を聞いて居たのか、
中を覗くようにカーテンの隙間から顔を出していたチャニに俺は目を丸くして驚いた

BR「うわっ!!ビックリした…
　いきなり開けるなよ、まだ着替えてんだろ」

GC「だって～僕はもう着替えたもん!!」

「ヒョンが遅いからだよ」なんて言いながらカーテンの中に入ってきて
「ねぇ～何をどうするの～?」と体を摺り寄せながら上目遣いで聞いてくるチャニの姿にため息をついた俺。
知りたくて仕方ないらしいけど、こればかりは教えるわけにはいかない…

GC「ねぇ～なになにぃ～?」

BR「別に…何でもない」

GC「えーっ!!絶対嘘だ!!
　ヌナでしょ!!Aヌナの事でしょ!?」

BR「はっ、はぁ!?…な、なんでそうなんだよっ」

GC「だって、ヌナもさっき様子変だったし」

BR「バ、バカっ…ちげぇよ」

GC「えー?…違うのー?」

BR「違うよ」

GC「本当に～?」

BR「だから違うって言ってんだろっ」

そう言ってくっついてくるチャニを引き離してカーテンの外に出た俺にワザとらしく“ちぇ”と呟き、
今度は隣りで着替えてるサンドゥルのカーテンを開けてじゃれ始めたチャニ

BR「…やべぇな…」

恐るべしチャニの勘の良さ…
どこまでが冗談でどこまでが本気なのか分からないけど、
とりあえずどうにかしないと…このままじゃ本当に怪しまれてしまいそうだ

　