318：悪い彼女 ページ25
JN「今日は楽しかったね」
「はっ、はいとても…」
JN「ちゃんとパーティーしたかったから、
皆と出来て良かったな」
「ありがとう…ございます…」
JN「…大丈夫?疲れちゃった?」
いつも通りにしていたつもりだけど出来ていなかったらしく、
私に元気がないと思ったのか心配そうに顔を覗き込んだジニョンさん
「えっ!?いえ全然っ!!凄く楽しくて
疲れなんて吹き飛んじゃいましたよ」
夜道で自然とバロの事を考えてる自分に気付き、
今はジニョンさんとの会話に集中しようと私は心の中で自分に言い聞かせた
「あの…本当にありがとうございます。
ジニョンさんにここまでしてもらえて
凄く嬉しかったし、幸せな日でした」
JN「良かった…喜んでもらえて」
そう言って歩きながら自然と手を繋ぐジニョンさん
「仕事すごく忙しいのに…
私のために用意してくれるなんて」
JN「そんなの当たり前だよ、
Aちゃんが生まれた記念日だからね」
「サプライズなんて初めてで嬉しかったし、
プレゼントまでもらえるなんて…」
JN「そのネックレス気に入ってくれた?」
「はいっ!!もちろん」
JN「良かった、Aちゃんの笑顔が見れて」
「ジニョンさん…」
「Aちゃんの笑顔が見たかったんだ」と言ってくれるジニョンさんの言葉は凄く嬉しいのに、
どうして申し訳ない気持ちになっちゃうんだろう…
繋がれた手もいつもなら嬉しいはずなのに、
今は隠し事がバレてしまいそうで握り返す事が出来ないなんて…
JN「あ〜ぁ…もう着いちゃった」
そんな声にハッと気付けばもう自分の家の前に居て、
ジニョンさんは別れを惜しむように私の手をギュッと包み込んだ
JN「もっと…一緒に居たかったな…」
私の髪に触れながらそう言うと、少しずつ縮まるジニョンさんとの距離…
JN「このまま…離れたくない…」
そう言いながらまた少しずつ私との距離を縮めるジニョンさんに、私は焦って一歩下がった。
このままじゃ…キスされてしまいそうだったから…
「あっ、あの…今日はもう遅いしっ、
ジニョンさんも…早く休んだ方が…」
今の私にはジニョンさんのキスを受け入れる事は出来ない…
今キスしたら、なんだか悪い彼女になってしまいそうで、
ジニョンさんに隠し事してる自分が許せなくなってしまいそうだったから…
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作者名：のん | 作成日時：2017年4月8日 21時
