308：幸せが怖い瞬間 ページ15
「このまま…抱きしめてください…
私はそれだけで…凄く凄く幸せです…」
私がそう言うと、力強く…でも優しくギュッと抱きしめてくれるジニョンさん。
今日の私はなんて幸せなんだろう…
好きな人に抱きしめられて過ごす誕生日。これ以上幸せな事はない…
JN「Aちゃん…誕生日おめでとう」
ふいに耳元でそんな事を囁かれて、私の胸は幸せで一杯になって張り裂けてしまいそうだ
「ジニョンさん…私幸せです…
ジニョンさんとこんな風に誕生日が過ごせて、
本当に嬉しくて…ありがとうだけじゃ
私の気持ちを伝えられそうにありません…
幸せすぎて…少し怖いくらいです…」
JN「僕も幸せだよ…Aちゃんと一緒に居れて。
これからはもっともっと幸せにするから、
だからずっと僕から離れないで…
ずっと僕のそばに居てくれれば大丈夫だから」
「はい…」
もっと幸せにすると言って抱きしめてくれるジニョンさんに、自然と笑みがこぼれてしまう私。
…でも、これ以上の幸せを望むのは少し怖い…
だって、今でさえこんなにも幸せを感じているんだから
「あのジニョンさん…」
“「お願いがあるんです」”と言った私に、少し体を離して目を合わせたジニョンさん
JN「ん?…お願いって?」
「えっと…あの……
プレゼント…おねだりしてもいいですか?」
JN「フフッ、もちろんだよ。
何がいい?何でも言ってみて?」
「あ、あの…キ、キス…」
JN「え?」
「キスっ…して欲しいです…」
顔を真っ赤にし勇気を振り絞ってそう言った私の言葉にクスリと笑った後、
ジニョンさんは私の体を抱き寄せてそっと頬に手を当てた…
JN「Aちゃん…愛してる…」
そんな甘い言葉の後に降ってくる甘いキスが、私にとって最高のプレゼント。
“誕生日おめでとう”“大好きだよ”“愛してる”
そんな言葉を発しながらキスが何度も繰り返されて、
甘い言葉に酔ってるのか甘いキスに酔ってるのか、自分では分からなくなるくらい幸せに浸ってる
JN「ずっと…Aちゃんを愛してる…」
気づけば時計はもうとっくに0時を過ぎてたけどジニョンさんの唇が離れる事はなく、
私はこの日人生で1番幸せな誕生日を過ごした…
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作者名：のん | 作成日時：2017年4月8日 21時
