193：時間が解決してくれた事 ページ46
「先輩あれ乗りませんか!?」
SY「うん!!いいね」
「ソヌー、ジョンファンー、早く早く!!」
後ろを向いて手招きすると小走りで駆け寄って来たソヌとジョンファン
「ねぇあれ乗らない?」
JF「いいね!!」
SN「いんじゃね」
「じゃあ決まり!!先輩行きましょ!!」
SY「うんっ」
最初に乗るものも決まり、私は先輩と一緒に目的のアトラクションまで話しながら歩いた。
こんな風にスヨン先輩と普通に話す事が出来る様になったのは最近の事で、
たぶん…先輩をジョンファンの彼女としてちゃんと向き合う事が出来たんだと思う。
…それが出来たのはきっと、新しい恋を見つけたからだ
SN「ずいぶん仲いいんだな、先輩と」
アトラクションに並んでいる最中、ボソっとそう話しかけてきたソヌ。
私は目の前で楽しそうに喋りながら並んでいるジョンファンと先輩を見て、
「そう見える?」とソヌに尋ねた
SN「違うのか?」
「フフッ、違わないよ。
今までは先輩の事避けたりもしたけど、
これからは仲良くしたいって思ってる」
SN「ふーん…」
「ならいいけど」なんて答えたソヌだけど、なんだか納得していない様に見える
「なに?仲良くするの変?」
SN「いや、そうじゃなくて…
本当に大丈夫なのかよ」
そう言って、少し不安そうに私を見つめたソヌ。
いつも私の事を気にかけてくれる気持ちが嬉しくて、
でもそんなソヌにちゃんと自分の気持ちを伝えられないのがもどかしくて、
急に心がキューっと苦しくなった…
「ソヌ…ありがとう、心配してくれて…」
何て言えば分かってもらえるかな…
「私、本当に無理してないよ?
きっとスヨン先輩との事は、
時間が解決してくれたんだと思う…
あの時は確かにつらかったけど、
今は本当に仲良くしたいと思ってるんだ」
SN「……」
「だから…もう心配しなくても大丈夫だよ」
SN「そっか…頑張ったな」
そう言って微笑みながら私の頭に手を置くから、
心臓を掴まれたみたいに苦しくて、息が出来なくなってしまいそう…
「…ソヌのおかげだよ?」
SN「え?」
「私がここまで頑張れたのは、
全部ソヌのおかげだよ」
ソヌが一緒に居てくれたから、ソヌを好きになる事が出来たから、
私はここまで頑張ってこれたんだ…
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作者名：のん | 作成日時：2016年9月4日 21時
