151：期待外れな反応 ページ4
-ソヌside-
SN「ったく、なんで俺が」
部活が終わって今は体育館の掃除中。
本当はジョンファンが当番なのに、居残りだからって俺が代わりにやる羽目になってしまった
SN「終わったかな…」
モップ片手に小さくそう呟いたのは、Aとジョンファンの居残りの事。
あの時本当は俺も一緒に居残りしようと思ってたのに、
些細な事でAと口喧嘩になってしまい、つい意地を張ってしまった俺。
2人の事がこんなに気になるなら、やっぱ一緒に残ればよかったかもしれない…
やっと掃除が終わるともう外は暗くなっていて、
早く帰ろうと荷物を持って部室を出たところで誰かに呼び止められ振り向いた
“「ソヌ君!!」”
SN「あ、スヨン先輩」
俺が頭を下げると、笑いながらこっちに小走りしてくるスヨン先輩
SY「ねぇソヌ君、ジョンファン君知らない?」
SN「え、あっそうだ…ジョンファンのヤツ
今日居残りしてるんですよ。
終わったら行くから待ってて欲しいって
伝えてくれって言われてたんです」
SY「フフッそうなんだ、居残り?」
先輩は居残りというワードが可笑しかったらしく、ずっとクスクス笑ってる。
確かにスヨン先輩には関係のなさそうな単語だ
SY「じゃあ待ってようかな」
そう言って微笑む先輩は俺の目から見ても綺麗で、
この人がジョンファンの彼女なんて正直今でも信じられない
SY「ソヌ君は居残りじゃなかったの?」
SN「まぁ…なんとか免れました」
SY「じゃあジョンファン君
1人で居残りかぁ、退屈だろうな…」
ジョンファンの事を思ってか少し寂しそうな顔をするスヨン先輩に、
俺は「そんな事ないと思います」と答えた後「Aも一緒なんで」と話しを続けた
SY「Aちゃんも居残りなの?」
SN「はい」
SY「そっか〜あの2人って似てるもんね」
SN「そうっすか?」
SY「うんっ凄く似てると思う、
だからきっと仲いいんだよ」
Aとジョンファンが2人で居るって聞いて、先輩がどんな反応をするか気になった。
別に先輩の事嫌いなわけじゃないし、むしろジョンファンとは別れないで欲しいって思ってるけど、
なんとなく…ただなんとなくどんな反応をするか見てみたかっただけ…
でも先輩はAの事なんて全然気にしてないらしく、笑顔が曇る事はない。
まぁ気にしてないって言うより、ジョンファンの事を信じてるって言ったほうが的確な気はするけど
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作者名：のん | 作成日時：2016年9月4日 21時
