038：間接キスはプリン味 ページ38
プレゼントも無事買って、休憩しようと喫茶店に入った私達。
席に座って注文を受けた店員さんが居なくなると
買ったばかりのプレゼントを見ながらニコニコと嬉しそうにしてるジョンファンが目の前に居て、
そんな顔を見るとやっぱり私も嬉しいけど、何だか悲しくもあって…
浮いたり沈んだり、コロコロと入れ替わる私の感情
「良いの買えて良かったね」
JF「うんっ、でもいつ渡そうかな」
真剣な悩みだと分かってるのかいないのか、
「会った時にすぐ渡せばいいじゃん」なんて無責任な発言をするソヌに
「そんな簡単に言うなよ!!」と頬を膨らませるジョンファン
「まぁ、やっぱり渡すなら
誕生日当日がいいんじゃない?」
JF「やっぱりそうだよね!?」
「うん、私はそうだと思うけど」
JF「だよねだよね!!じゃあ当日に渡すよ!!」
「頑張るぞ!!」と両手を握り締め気合を入れてるジョンファンを前に
私が心の中で小さくため息をつくと、
「お待たせしました」と愛想良くやって来た店員さんがテーブルに注文の品を並べた。
前に座ってるソヌとジョンファンにはオレンジジュース、
そして私は生クリームの乗った美味しそうなプリン
SN「うわっ、甘そっ」
私の前に運ばれたプリンを見て、ソヌはあからさまに顔を歪めてる
「いいでしょ、好きなんだから」
JF「Aってプリン好きだったんだ」
「うんっ、もう大大大好き!!毎日食べてるもん!!」
SN「だからそんなに重いんだよ」
「うるさいなーソヌは!!」
口を開く度に嫌味を言うソヌと言い合いをしていると、
「それひと口頂戴!!」とプリンを指差したジョンファン。
私は「うんいいよ」と答え何も考えずスプーンを渡したけど、
良く考えたらこれって間接キス!?なんて思ったのは私だけみたいで、
ジョンファンはプリンをひと口とは言えない量ですくい取り口に運んだ
JF「うん!!美味しい〜!!」
「ちょっとジョンファン!!
食べすぎ!!ひと口じゃないじゃん!!」
JF「だって、美味しそうだったから」
「もぉー…」
ジョンファンが食いしん坊なのを忘れてて、ひと口あげるって言った事を少し後悔したけど
笑ってる姿を見るとやっぱり嬉しくて、何だかんだ私の心は忙しい。
手元には欠けたプリンとジョンファンが使ったスプーンがあって変に意識しちゃうけど、
後からソヌに何言われるか分からないから私は平然とした顔でまたプリンを食べた
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作者名：のん | 作成日時：2016年2月12日 20時
