004：昨日までの考え ページ4
―――春から夏へ
1つの季節が過ぎただけなのに
思い出すととても昔の事の様に思えて凄く懐かしい…
私のジョンファンへの最初の印象は、変な奴。
初対面なのに馴れ馴れしいし、空気は読まないし
変な人と出会ってしまったって最初は思ったけど
何だかんだ話しが合って、入学式が終わるまでずっと
2人で笑いながら話してたのを今でも覚えてる。
その後、2人で先生にこっぴどく怒られた事も…
入学式が終わってしまえば
もう会わないだろうと思っていたのに
同じクラスになり、前後の席になり、
私と顔を合わせる度に「また会った!!」と
何度も笑うジョンファンが印象的だった
ジョンファンはめちゃくちゃカッコイイ…わけではない。
正直言って、一目惚れするなんてありえないけど
でも仲良くなるにつれ分かったのは
すっごく優しくて純粋で心が綺麗で素直で…面白くて、
ジョンファンと一緒に居ると
私は楽しくていつも笑っていられるって事…
そんなジョンファンに惹かれ
好きだと思うのにそう時間はかからなかった
って事で、現在はジョンファンに片思い中の私。
片思いなんて辛いだけかと思ってたけど
私の場合そうでもなくて、
恋をしているだけで毎日が楽しく感じられる。
あんなに面倒だと思ってた学校さえも
ジョンファンに会えると思えば毎日でも行きたくなるから不思議だ…
でも好きになったからって
今すぐ告白しようなんて事は思わない。
それは告白するのが怖いからとか、そういう理由じゃなくて
ただ、今の関係に満足しているから。
ジョンファンと1番仲が良いのは私だし、いつも隣りに居るのも私、
毎日ジョンファンと会えて、ジョンファンと笑い合えて
ジョンファンと一緒に居れるだけで良い…
だから今はこのままで十分幸せだって思う
そう…そういう風に思ったのは嘘じゃない。
友達のままでも、隣りで笑い合えて
ジョンファンと一緒に居る事が出来ればそれでいいって、
本当に…そう思ってる…
…正確には…昨日まではそう思ってた―――。
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作者名：のん | 作成日時：2016年2月12日 20時
