【放浪者】情けない私を大切にして (ページ4)

今日:1 hit、昨日:21 hit、合計:10,569 hit

情けなさ４up ページ4

「スッキリしたね」

「ぅぇ、ぁ、お゛ッ…………ぉ、んぐッ…」

最低だ。この人、本当に最低野郎だ。

年下の乙女の口の中を弄んでおいてあろう事かスッキリしたね、なんてよく言えたもんだ。

そこは大丈夫？とかじゃないわけ？

どろどろとした吐瀉物が付いた指先。

つまらなさそうな顔で指先を眺める彼をキッと睨む。

「はは、そんな目で見ないでよ」

「ふ、は、はは、と、くしゅな癖をお持ちなようで。そういう、のはご自慢の部下にでも付き合ってもらったらどぁ、ごめ、やだ、まてぁごべんなッァ！！」

２本の指が口の中を蹂躙する。

舌の奥をぐっと押し込まれるみたいに押されて、どろどろとしたものが喉奥から戻ってくる。

「あ゛ッ゛、ぉ゛、ぁ、ぅぇッ゛」

汚い。

口から出る吐瀉物も。口の中を荒す手も。

鼻を刺激する嫌な匂いもだ。私だって嫌でキツくて仕方ないのに、この人は平気な顔でやるから理解できない。

綺麗な腕を汚い物が汚していく。

「…………ふふっ………ははは…」

「、ぅ……ぉｯ、んぁ？っぇ、？、？？ぉ゛ぁっ゛」

口の中の手がずっと動いたままのせいで、口の端から吐瀉物が流れていく。

飲み込むつもりもないから吐くつもりだったけどそれを人に誘導されるのはキツくて辛い。

「汚い顔」

「はぇのへぇた゛と゛っ！！！ふか゛！ぇ゛んな゛そ゛っ！！」

「あらま、本当に可愛くない」

のっそりとした動作で舌の上を指が這う。

ベロをグッと押されて。

そのままゆっくりと引き抜かれる。

口の中から出ていったあとも残る気持ち悪い感覚。

また胃の中にあったものが戻ってきそう。もうヤダ、吐きたくないのに涙と鼻水も止まらない。

「僕を見て」

顎を掴まれて顔を上げさせられる。

機嫌が良いのか普段からは考えられない悦を滲ませた笑み。

抵抗する体力も気力もない。綺麗にしてくれるならもういい、力を抜くと、いっそう笑みを深めて彼は口を袖で拭い始めた。

「はは、面白い顔。可愛いのにぜんっぜん可愛くない」

(…………………………いつか、ぜったいに泣かしてやる……泣かしてやる、泣かしてやる……！！！)