推しアイドルとわたし！？ (ページ10)

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推しアイドルに嫉妬される！？No、２ページ10

オファーをもらった翌日、私は部屋で最近の槇君の言動について考えていた。
最近、槇君が何だかそっけない。何かを私に隠してるような気がする、、、
けど、下手に聞くとダメかもしれないから、、、
うーん、うーんと考えていると、慶君がやってきた。
慶「どうしたんだ？最近ずっとそんな感じだけど。まさか、また槇がらみのことか？」
うん、と答えると、慶君はやっぱりなという感じでため息をついた。
慶「で、どういうことなんだ？」
と促され、最近の槇君の言動を話した。

慶「、、、なるほどな。槇が何だか後ろめたいことがあるんだろうな。」
「私が何かしたってわけじゃ、ないと思うんだけどな、、、どうしたんだろ、槇君。」
本当に、槇のことをひたすら想って、心配してんだな、、、
慶「じゃあ、オレが槇に聞いてきてやるよ。できる限りしれっと言うから。」
というわけで、仕事の待ち時間に槇に聞いてみた。
Aにはしれっと言うと言ったが、ストレートに言ってやった。
慶「そういや槇、オマエ最近Aに変な態度取ってるんだってな。あいつ、自分が何かしたのかって体調不良になってるくらい心配してんだぞ、オマエのこと。それなのに、ずっと隠してるつもりかよ。」
槇「やっぱ、気付かれてたのか、、、まぁ、立て続けにちょっと、自分的にしんどいことがあってな。Aがらみで。ほかのアイドルに連れて行かれるだとか、告白されるだとか、ドラマにあいつが出るしかも、オマエの演じる奴と最終恋人になるっていうやつだし、それではオレは兄役だし。絶対に一回はキスシーンとかやりませんかとか言われるわけだしよぉ。」
慶「そうか、、、オマエも疲れてんだな。だからって、【オマエの彼女】を困らしていい理由にはならないんじゃないか？」
槇「へぇ、あの後、断られてたんだ。ベンチでの告白。」
慶「見てたのか。まぁな。けど、お兄ちゃんはやめられないし、オレの親がまた離婚するまでは面倒見ないといけないからな。ついでに、プライベートと仕事の折り合いも付けて頑張ってるからな。」
槇「ハハッ、了解。公私混同しないよう、オレも頑張るか。慶、ありがとな。おかげですっきりした。」
慶「どういたしまして。オレの妹、頼んだぜ、槇」
あぁ。もちろん、と言った槇の顔はとても晴れやかだった。

その後、槇はAとの仲を回復させ、仕事も絶好調だった。