彼女は僕のことがキライ-V‐ (ページ43)

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43.You ページ43

今私はなぜか、静かなＶさんの隣でジュースを飲んでいます。

Ｖさんが静かな理由は、さっきの、”好きになれない宣言”のせい。

そのせいで結局、デフィちゃんにはお断りメールをして、バンタンの打ち上げに来てるんだけど。

物凄く、居心地が悪い。

メンバーも、チラチラと私の方を見る。

はぁ～・・嫌だなぁ・・。

何で私がこんなことで気を使わないといけないの。

本当だったら、デフィちゃんのお誘いに乗りたかったよ。

なんて、ため息を付いていると。

「おい」

きたきた、シュガさんだ。

この人苦手。

なんか怖いもん。

「何ですか？」

「こいつ、めんどくさいからさ。何とかしろよな」

そう言って指差したのは、本当に静かなＶさんのこと。

「なんでですか、私がそこまでする必要ありますか？」

その言われようにあまりにも納得いかないので、

シュガさんに不満を言ってしまった。

「あ？めんどくさいだろ、こんな奴」

「知りませんよ・・」

「何だよ」

「嫌ですよ」

私とシュガさんで言い合っていると。

「・・・どうしたら、僕の事、好きになってくれるの？」

「は！？」

Ｖさん？？目が変だよ。酔っぱらってる、もしかして？？

「お前、責任とれよな」

シュガさんの一言で、他のメンバーもうんうんって頷いてる。

やだやだやだやだやだ。

何をどう責任とれって言うの。

「何でも言う通りにするからさ・・」

こ、怖いんだけど。

目がマジで怖いんだけど。

「わ、私はどんな人にも、ファンの人にも分け隔てなく優しい対応する人が好きなので！！」

出来る訳ない、と思って、ついそんなことを口走ってしまっていた。

「わかった、俺これからちゃんとするから！見ててね、Aちゃん！」

良かったんだか、悪かったんだか。

まさか、私、自分で自分の首を絞める様なことしてないよね。

本当に、めんどくさいのはこっちだっての。

このままだと、付きまとわれそうで嫌だ。

・・・ウジンくんなら良かったのに。

大きく再び溜息をついて、スマホを見た。

あ。

デフィちゃんからメールきてる。

≪もし来れそうなら言ってね。迎えに行くからね＾＾・・あ、あと、ひょんも待ってるよ♡≫

デフィちゃん～・・・ハートとか可愛すぎる。

てか、ウジンくんが待ってるとか。

私の心臓ヤバい。